ロックアップとベンチャーキャピタル(VC)は、IPO投資するうえで押さえておかなければならない用語です。ロックアップとベンチャーキャピタル(VC)は、IPOの初値や初値形成後の値動きに大きな影響を与えることがあります。

ロックアップとベンチャーキャピタルとは?

ロックアップの解説

ロックアップとは、新規上場しようとする企業の大株主(創業者やベンチャーキャピタルなどの既存株主)が株式公開後に一定の期間、市場で持ち株を売却しないように制限することです。

ロックアップ期間は一般的に90日や180日で設定されることが多いです。つまり、既存株主はこの期間が過ぎるまでは持ち株を売ることが出来ません。

しかし、例えば公募価格の1.5倍でロックアップ解除という条項が付いていることも多く、この場合は価格が公募価格の1.5倍を超えた瞬間にロックアップ期間を待たず持ち株を売ることが可能になります。

そのため、例えばロックアップ180日(但し公募価格の1.5倍で解除)というIPO株の場合、公募価格の1.5倍が初値に大きな影響を与えることもあります。

ベンチャーキャピタル(VC)の解説

ベンチャーキャピタル(VC)とは、有望な企業にあらかじめ投資しておき、その企業が上場した時に持ち株を売却して売却益を得ることを目的とした投資ファンドのことです。

ベンチャーキャピタルは売却益を得ることが最大の目的なので、ベンチャーキャピタルが大きく投資しているIPO株はそれだけ売り圧力が強い可能性が高いと言えます。

つまり、ベンチャーキャピタルが大きく投資しているIPO株は、初値形成後に売り浴びせられて急落する可能性を秘めているので注意が必要です。

このように、ロックアップとベンチャーキャピタルはIPO投資するうえで重要なポイントになるので、目論見書などでしっかりとチェックしておく必要があります。

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