Heartseed(219A)IPOのBB(ブックビルディング)が、今週末の7月12日からスタートします。
Heartseed(ハートシード)はiPS細胞を用いた心不全治療の実用化に取り組んでいる慶応義塾大学発のバイオベンチャーです。
Heartseedは赤字のバイオベンチャーなので、地合いに左右されそうですね。
Heartseed(東証グロースIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | Heartseed |
コード | 219A(医薬品) |
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券(委託含む) | SBI証券 野村證券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 極東証券 |
上場日 | 7月30日 |
仮条件決定日 | 7月11日(1,110円~1,160円に決定) |
ブックビルディング期間 | 7月12日から7月19日まで |
公開価格決定日 | 7月22日(1,160円に決定) |
申込期間 | 7月23日から7月26日まで |
公募 | 1,801,700株 (国内:1,413,700株 海外:388,000株) |
売出し | 0株 |
OA | 270,200株 |
吸収金額 | 23億円 (国内:18.7億円 海外:4.3億円) |
時価総額 | 244.2億円 |
想定価格 | 1,110円→公開価格:1,160円 |
初値価格 | 1,548円 |
Heartseed(219A)IPOの事業内容
Heartseed(ハートシード)はiPS細胞から心筋細胞を作製し、それを凝集させた微小組織(心筋球)として重症心不全の患者さんに移植をする「心筋再生医療」の確立を目指して事業を行っています。
Heartseedは重症心不全の中でも特に収縮不全の重症心不全を対象に、他家iPS細胞由来心筋球による治療法の開発を進めています。
Heartseed(219A)IPOの臨床開発パイプライン
Heartseedは他家iPS細胞由来心筋球による心筋再生医療の海外展開を視野に入れ、2021年5月に、デンマークに本社を置くグローバル大手製薬企業であるノボノルディスク エー・エスと、全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約を締結しています。
本契約は、HS-001やHS-005を含む他家iPS細胞由来心筋球(細胞株、投与方法、適応症は問わない)の日本以外の全世界における臨床開発・製造・販売権をノボノルディスク エー・エスへと付与する一方、国内ではHeartseedが製造販売権を保持して、両者共同で商業化し、日本国内事業に関する収益を50:50にてプロフィットシェアする事業提携スキームとなっています。
Heartseed(219A)IPOの事業系統図
IPOによる手取金の使途
- 心筋再生医療の実現に向けてメインパイプラインであるHS-001(開胸による治療プログラム、詳細は後述)やHS-005(カテーテル投与による治療プログラム、詳細は後述)、及び次世代パイプラインに関する研究開発費や一般管理費
Heartseed(219A)IPOの業績
(※画像クリックで拡大)
Heartseedの売上は減少していて、利益も連続赤字というのは気掛かりですね。
HeartseedのIPO評価
Heartseedはそれなりの規模(吸収金額23億円)ですが、売出し株ゼロの公募株のみというのは好印象です。
また、Heartseedは欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国およびカナダを除く)への販売や計3億円の親引けも予定されているため、規模は今より縮小されそうです。
ただ、VC(ベンチャーキャピタル)の保有株が非常に多く、公開価格の1.5倍でロックアップが解除されるのは懸念材料です。
さらに、iPS細胞による心筋再生医療には社会的意義を感じますが、業績は大幅な連続赤字なので、赤字のバイオベンチャーということでも警戒されるかもしれません。
よって、HeartseedのIPO評価はDが妥当だと考えています。Heartseed(219A)IPOは公開価格を目途に初値形成すると予想しています。
Heartseed(219A)IPOの初値予想
Heartseed(219A)IPOの初値予想は、仮条件決定後(7月11日以降)に追記させていただきます。
1,260円 (想定価格比:+150円)
Heartseed(219A)IPOのBB(ブックビルディング)スタンス
Heartseed(219A)IPOのBB(ブックビルディング)は検討中です。ただし、SBI証券はIPOチャレンジポイント狙いで必ず申し込みます。
SMBC日興証券 (主幹事) | BB検討中 |
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SBI証券 | BB参加 |
野村證券 | BB検討中 |
楽天証券 | BB検討中 |
松井証券 | BB検討中 |
マネックス証券 | BB検討中 |
極東証券 | 口座なし |
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