フェニックスバイオ(6190)IPOのBB(ブックビルディング)が明後日の3月3日から(3月9日まで)スタートします。フェニックスバイオは、これまで何度も繰り返してきましたが、3月18日6社同時上場の一角を占めるIPO銘柄なので、やはり同時上場による資金分散が懸念材料です。
フェニックスバイオは、名前からも分かると通りバイオ系のIPO銘柄なので、どうしてもイメージが悪くなりがちですが、経営状況はまずまずのようです。
フェニックスバイオ(東証マザーズIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | フェニックスバイオ |
コード | 6190 |
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券 | 野村証券 藍澤証券 中銀証券 ひろぎんウツミ屋証券 SBI証券 |
上場日 | 3月18日 |
仮条件決定日 | 3月2日(1,800円~2,400円に決定) |
ブックビルディング期間 | 3月3日から3月9日まで |
公募価格決定日 | 3月10日(2,400円に決定) |
公募 | 300,000株 |
売出し | 110,000株 |
OA | 61,500株 |
吸収金額 | 11,.3億円 |
想定価格 | 2,400円 |
フェニックスバイオIPOの事業内容
フェニックスバイオは、マウスの肝臓の70%以上がヒトの肝細胞に置き換えられた「PXBマウス=ヒト肝細胞キメラマウス」を作製する技術を持ち、このヒト肝細胞キメラマウス(PXBマウス)を用いて、医薬品開発における創薬過程のうち、主に前臨床過程において様々なサービスを展開している企業です。
また、「PXBマウス」は、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスなど、ヒトの肝細胞にしか感染しないウイルスを研究するツールとなることも立証されており、抗ウイルス薬の開発にも利用されています。
(※画像クリックで拡大)
バイオ系IPOと聞くとすぐに赤字と思いがちですが、フェニックスバイオは意外にもしっかりと黒字計上しています。2016年3月期も売上高11.8億円(前期比:+34.4%)で経常利益1.6億円(前期比:+155.3%)と増収増益の見通しです。
フェニックスバイオのIPO評価
フェニックスバイオIPOは、バイオ系というだけで印象が悪くなりがちですが、経営状況は良好で吸収金額も11.3億円(想定価格ベース)とそれほど大きくはありません。
しかし、フェニックスバイオは、同時上場する他のIPO銘柄を凌ぐほどの優位性は見当たらないため、残念ながら厳しい上場になりそうです。
よって、フェニックスバイオのIPO評価はCが妥当だと考えています。フェニックスバイオIPOは、公募価格を意識した初値形成になりそうで、需給面から公募価格を若干上回る初値が付きそうです。ただし、6社同時上場の影響で公募価格を割れる可能性も否めませんので、今後の状況を見ながら慎重に判断する必要があると思います。
フェニックスバイオIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
フェニックスバイオIPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ未定ですが、もちろんSBI証券だけはポイント狙いで必ずBBします。
SMBC日興証券 (主幹事) | BB未定 |
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野村証券 | BB未定 |
藍澤証券 | 口座無し |
中銀証券 | 口座無し |
ひろぎんウツミ屋証券 | 口座無し |
SBI証券 | BB申し込み |
SBI証券は、3月31日に新規上場予定のPR TIMES(3922)とエボラブルアジア(6191)で主幹事を務めていますので、口座をお持ちでない方はお早目の口座開設をオススメします。