SchooのIPO評価とBBスタンス！オンライン動画学習サービスIPO

Schoo（246A）IPOのBB（ブックビルディング）が、明日（10月3日）からスタートします。

Schoo（スクー）は法人向けオンライン動画研修サービス「Schoo for Business」などを提供しています。

Schooの上場日は流動的ですが、これまで上場日が最短で決まらなかった事はないので、10月22日になる可能性が高いと思います。

Schoo（東証グロースIPO）のIPO基本情報

銘柄名	Schoo
コード	264A（サービス業）
主幹事証券	野村證券
幹事証券（委託含む）	SMBC日興証券 SBI証券楽天証券松井証券マネックス証券岡三証券岡三オンライン
上場日	10月22日
仮条件決定日	10月2日（630円～690円に決定）
ブックビルディング期間	最短10月3日から最長10月16日まで
公開価格決定日	10月10日（690円に決定）
申込期間	10月11日から10月17日まで
公募	1,000,000株
売出し	4,423,600株
OA	813,500株
吸収金額	36.2億円
時価総額	67.3億円
想定価格	580円→公開価格：690円
初値価格	初値決定後に追記

Schooは社会人の「学び手」に向けて、法人向け研修サービス「Schoo for Business」と、個人向け学習サービス「Schoo for Personal」を提供しています。

また、Schooは高等教育機関・社会人教育事業者の「教え手」に向けて、学習管理プラットフォームサービス「Schoo Swing」を提供しています。

主力サービスである「Schoo for Business」は、自律型人材を育成するオンライン研修サービスになっています。法人向けの研修サービスでは、階層別研修や職種別研修等で業務に必要な知識やスキルを確実に学習しながら、社員が自らの意思で能動的に学習し成長する仕組み作りをサポートしています。

「Schoo for Personal」は、『一生、学べる学校』をコンセプトとしたオンライン学習サービスになっています。授業中は講師への直接の質問や受講生同士で相談することが可能であり、リアルタイムで疑問点などを解決することができます。

「Schoo Swing」は、『「学修者本位の学び」を当たり前に』をコンセプトとしたクラウドベースの学習管理プラットフォームサービスになっています。

「Schoo Swing」は、オンライン授業の配信ツール、授業などのコンテンツを管理するためのCMS（コンテンツ・マネジメント・システム）、学習管理のためのLMS（ラーニング・マネジメント・システム）が一体となっており、授業中はもちろん授業前から授業後までのオンライン教育フローを一元化しています。

Schooの事業系統図

Schooは売上高の継続的かつ累積的な増加を実現するために、自社のSaaSから生み出されるサブスクリプション型のリカーリング収益（経常的に得られる自社サービスの利用料）を継続的に成長させることを基本方針としています。

その達成状況を判断する上で、法人向けサービス「Schoo for Business」の、MRR（注1）、契約社数（注2）、ARPA（注3）及びNet Revenue Churn Rate（注4）を重要な指標としています。

（※画像クリックで拡大）

Schoo（264A）IPOの売上は右肩上がりで伸びていますが、利益はようやく黒字化が見えてきたところです。

Schooは規模（吸収金額36.2億円）が大きくて、その大半が投資ファンドの売出し株なので、イグジットIPOということで警戒されそうです。

ただ、上位株主には価格による解除条項なしで360日間のロックアップが掛かっているので、上場時の余計な売り圧力はありません。

オンライン動画学習サービスに特段の目新しさは感じませんが、解約率は0.04%と低く、業績も伸びていることで関心を集めそうです。

よって、SchooのIPO評価はCが妥当だと考えています。Schoo（264A）IPOは公開価格をある程度上回ったところで初値形成すると予想しています。

Schoo（264A）IPOの初値予想は、仮条件決定後（10月2日以降）に追記させていただきます。

760円（想定価格比：+180円）

Schoo（264A）IPOのBB（ブックビルディング）は前向きに参加するつもりです。主幹事の野村證券をはじめ、SMBC日興証券やマネックス証券などの平幹事も申し込む予定です。