IPO投資ではIPOデータを正確に把握することが重要になります。今回は、2017年3月30日に新規上場したユーザーローカル(3984)IPOのデータを使ってご説明したいと思います。

IPOデータの見方

銘柄名ユーザーローカル
コード3984
主幹事証券大和証券
幹事証券みずほ証券
SMBC日興証券
SBI証券
上場日3月30日
仮条件決定日3月10日(2,780円~2,940円に決定)
ブックビルディング期間3月14日から3月21日まで
公開価格決定日3月22日(2,940円に決定)
申込期間3月23日から3月28日まで
公募205,000株
売出し200,000株
OA60,700株
吸収金額13.3億円
想定価格2,860円
初値価格12,500円

主幹事とは新規上場の業務を取り仕切っている証券会社の事です。IPO株の割り当て数も一番多くなりますので、申し込む際には必ず押さえておかなければいけない証券会社です。

幹事証券とは、主幹事以外で申し込み可能な証券会社です。主幹事に比べてIPO株の割り当て数は少なくなりますが、資金に余裕があれば申し込んでおきたい証券会社です。

上場日とは、文字通りIPO株が上場される日です。この日からIPO株を売買することが出来るようになります。

仮条件決定日とは、IPO株の価格帯が決まる日です。例えば9万から10万までといった感じで設定されるので、それを基に申し込むことになります。

ブックビルディング期間(BB期間)とは、IPO株の抽選申し込み期間です。証券会社によって多少のずれがありますので、証券会社ごとに確認する必要があります。

公開価格決定日とは、IPO株の売り出し価格が決まる日です。抽選に当選した場合は、この価格で購入することになります。

公募株とは、新規に発行される株式のことです。IPOにおいて公募株はポジティブな要素の一つと考えられます。

売出し株とは、創業者やベンチャーキャピタルなどの既存株主が売り出す株式のことです。公募株と比べて売出し株が目立って多い場合はネガティブな要素として考えられます。

OA(オーバーアロットメント)とは、予想以上に需要が多い場合に証券会社が株主から一時的に株を借りて販売することです。

吸収金額とは、(公募+売出し+オーバーアロットメント)×想定価格ではじき出される市場からの調達金額です。基本的には吸収金額が小さい(小型)方が初値が上がりやすいと考えられます。

想定価格とは、IPO株の予定価格です。後日、この想定価格を基に仮条件が決定されます。

以上、IPO投資の参考にご活用下さい。

初心者の方にオススメのIPO証券会社ランキング