QPS研究所(5595)IPOのBB(ブックビルディング)が、来週の11月20日から開始されます。

QPS研究所は九州大学における小型衛星研究・開発をベースにした宇宙ベンチャー企業です。

宇宙ベンチャー第一弾のispaceは大きな話題を呼んだので、第二弾のQPS研究所もかなり注目されそうですね。

QPS研究所IPOのBBスタンスとIPO評価

QPS研究所(東証グロースIPO)のIPO基本情報

銘柄名QPS研究所
コード5595(情報・通信業)
主幹事証券SMBC日興証券
幹事証券(委託含む)みずほ証券
SBI証券
東海東京証券
岡三証券
FFG証券
香川証券
楽天証券
松井証券
マネックス証券
岡三オンライン
DMM.com証券
上場日12月6日
仮条件決定日11月17日(380円~390円に決定)
ブックビルディング期間11月20日から11月27日
公開価格決定日11月28日(390円に決定)
申込期間11月29日から12月4日まで
公募5,720,800株→8,918,600株
(国内:7,226,100株
海外:1,692,500株)
売出し0株
OA858,100株→1,337,700株
吸収金額25億円→39億円
(国内:32.5億円
海外:6.4億円)
時価総額120.8億円
想定価格380円→公開価格:390円
初値価格860円

SMBC日興証券 オンライントレード

QPS研究所IPOの事業内容

QPS研究所は地球のリアルタイム観測が当たり前となった世界を実現するため、夜間や悪天候時でも撮影が可能であることと、常に衛星が上空を飛んでいる状態にするために多数の衛星を打ち上げることの両方を実現するべく、小型SAR衛星の開発及び製造を行っています。

また、QPS研究所は小型SAR衛星により取得した地球観測データ及び画像の提供も行っています。

ちなみに、SAR衛星とはSynthetic Aperture Rader(合成開口レーダー)と呼ばれるリモートセンシング技術を利用した地球観測のための人工衛星です。

光学衛星とSAR衛星の比較

SAR衛星

観測地点からの太陽光の反射に頼らないSAR衛星は、天候や時間帯に左右されることなく常時地球を観測できるという大きな利点をもっています。

QPS研究所の小型SAR衛星は日本で初めて0.5m以下の高分解能、100kg級の軽量化に成功しています。

小型SAR衛星

QPS研究所は2022年3月以降、防衛省関連案件ならびに内閣府の案件(スターダストプログラム)を総額約19億円獲得しています。また、2022年12月にはJAXAとの2件の共同研究案件にも採択されています。(契約金額には画像販売と実証研究を含む)

さらに、QPS研究所の小型SAR衛星による観測データは、官公庁のような公的機関や法人等を対象として販売されています。

IPOによる手取金の使途

  1. 当社の小型SAR衛星コンステレーションの構築に係る小型SAR衛星9-15号機の製造費用の一部

QPS研究所IPOの業績

QPS研究所の業績

(※画像クリックで拡大)

QPS研究所IPOの売上は急伸していて、赤字も順調に減少していますが、それでもまだ赤字ですね。

QPS研究所のIPO評価

QPS研究所の規模(吸収金額25億円)はやや大きめですが、欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダを除く)への販売も予定されていて、約10億円を上限に親引けされる予定にもなっているため、規模はかなり縮小される可能性があります。

また、QPS研究所は手頃な価格になっていて、売出株ゼロ(OA分除く)の公募株のみというのもプラス要素です。

さらに、業績は赤字ですが、ispaceに続く宇宙ベンチャー第二弾なので、それでもかなり注目されると思います。

ただ、公開価格の1.5倍でロックアップが解除されるVC(ベンチャーキャピタル)の保有株が多いのは気掛かりです。

よって、QPS研究所のIPO評価はBが妥当だと考えています。QPS研究所IPOは公開価格の1.5倍前後で初値形成すると予想しています。

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QPS研究所IPOの初値予想

QPS研究所IPOの初値予想は、仮条件決定後(11月17日以降)に追記させていただきます。

600円 (想定価格比:+220円)

(※大手予想会社の初値予想第一弾:850円~1,000円)

(※大手予想会社の初値予想第二弾:800円~900円)

↓(上場直前の初値予想)

700円 (公開価格比:+310円)

(※大手予想会社の初値予想最終版:900円)

QPS研究所IPOのBB(ブックビルディング)スタンス

QPS研究所IPOのBB(ブックビルディング)は積極的に申し込むつもりです。主幹事のSMBC日興証券はもとより、マネックス証券松井証券などの平幹事ももれなく申し込む予定です。

QPS研究所IPOのBB(ブックビルディング)スタンス
SMBC日興証券 (主幹事)BB参加
みずほ証券BB参加
SBI証券BB参加
東海東京証券BB参加
岡三証券BB不参加
FFG証券口座なし
香川証券口座なし
楽天証券BB参加
松井証券BB参加
マネックス証券BB参加
岡三オンラインBB参加


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