コージンバイオ(177A)IPOのBB(ブックビルディング)が、来週の4月9日から開始されます。
コージンバイオは再生医療や免疫療法の研究用途で使用される組織培養用培地の開発・製造・販売などを行っています。
コージンバイオは4月最後のIPOで、今のところその後のIPOも新規承認されていないため、スケジュールに恵まれていますね。
コージンバイオ(東証グロースIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | コージンバイオ |
コード | 177A(化学) |
主幹事証券 | 野村證券 |
幹事証券(委託含む) | みずほ証券 SMBC日興証券 むさし証券 SBI証券 |
上場日 | 4月25日 |
仮条件決定日 | 4月5日(1,840円~1,900円に決定) |
ブックビルディング期間 | 4月9日から4月15日 |
公開価格決定日 | 4月16日(1,900円に決定) |
申込期間 | 4月17日から4月22日まで |
公募 | 850,000株 |
売出し | 0株 |
OA | 127,500株 |
吸収金額 | 18億円 |
時価総額 | 92.3億円 |
想定価格 | 1,840円→公開価格:1,900円 |
初値価格 | 2,030円 |
コージンバイオIPOの事業内容
コージンバイオは自社、国内連結子会社(エンバイオ株式会社)1社、海外連結子会社(孝仁生物控股(香港)有限公司、高金生物科技(上海)有限公司)2社及び持分法適用関連会社(味の素コージンバイオ株式会社)1社の計5社で構成されており、細菌検査用培地、体外診断用医薬品、細胞培養用培地の製造・販売、及び細胞加工の受託を主な事業として行っています。
組織培養事業では、ヒト、動物、昆虫などの細胞を増殖させることを目的とした細胞培養用培地を開発・製造・販売をしています。
コージンバイオは長年にわたり多くの大学、研究機関や企業との共同研究を重ね、技術の研鑽に努めてきたことで、安定した品質の高い製品を提供しています。
微生物事業では、臨床・食品分野の病原菌検査や様々な分野の品質検査に使用される微生物検査用培地をはじめ、感染症や食品汚染の原因となる微生物を特定するための製品の開発と製造・販売を行っています。
細胞加工事業では、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」における再生医療の健全な普及に向け、特定細胞加工物製造受託および再生医療等法規対応サポートを行っています。
コージンバイオは主に免疫療法、幹細胞治療を行う医療機関からの依頼に基づき、臨床培養士の管理監督の元、特定細胞加工物の製造を行っています。
コージンバイオIPOの事業系統図
IPOによる手取金の使途
- 当社の事業拡大に伴って不足している製品及び原材料等の保管スペース確保、及び老朽化した休憩室、更衣室の建替えを目的とした新棟建設のための資金
- 各事業における業務効率化を目的として、バーコードやモバイル端末を活用したデータ管理を実施するための基幹システムの更新費用、及び製造管理システムの新規導入費用
- 2027年3月期の粉末培地市場参入を見据えたGMP(医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理基準)に準拠した生産体制の構築を目的として、既存施設を温度と湿度を管理できるクリーンルームへの改装費用、及びアミノ酸等の原料混合や粉砕を行うための設備導入費用
コージンバイオIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
コージンバイオIPOの業績は順調に伸びていて好調そうです。ただ、今期の利益が減益になりそうなのは少し気になりますね。
コージンバイオのIPO評価
コージンバイオIPOは上場日程の柔軟化を採用しているため、BB期間や上場日などは流動的になっています。
コージンバイオは売出し株ゼロの公募株のみで、規模(吸収金額18億円)も大きいというほどではなく、日程にも恵まれているため、需給面は良好だと思います。
また、コージンバイオはIPOで警戒されやすい赤字の創薬系バイオではなく、化学セクターのバイオで業績も黒字なので、事業面でも関心を集めそうです。
ただ、VC(ベンチャーキャピタル)の保有株が20万株あり、公開価格の1.5倍でロックアップが解除されます。
よって、コージンバイオのIPO評価はCが妥当だと考えています。コージンバイオIPOは公開価格をしっかりと上回ったところで初値形成すると予想しています。
コージンバイオIPOの初値予想
コージンバイオIPOの初値予想は、仮条件決定後(4月5日以降)に追記させていただきます。
2,400円 (想定価格比:+560円)
(※大手予想会社の初値予想:2,500円~3,000円)
↓(上場直前の初値予想)
2,100円 (公開価格比:+200円)
(※大手予想会社の初値予想最終版:2,400円)
コージンバイオIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
コージンバイオIPOのBB(ブックビルディング)は積極的に参加するつもりです。
主幹事の野村證券はもちろんのこと、SMBC日興証券やSBI証券などの平幹事にも申し込む予定です。
野村證券 (主幹事) | BB参加 |
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みずほ証券 | BB参加 |
SMBC日興証券 | BB参加 |
むさし証券 | 口座なし |
SBI証券 | BB参加 |
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