HPCシステムズ(6597)IPOのBB(ブックビルディング)が、来週の9月9日からスタートします。HPCシステムズは社名からも分かる通り、HPC(High Performance Computing=高性能計算)事業を展開していることで関心を集めているようです。
ただ、HPCシステムズはマザーズにしては規模が大きくて売出株も多いため、需給面にやや不安がありますね。
HPCシステムズ(東証マザーズIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | HPCシステムズ |
コード | 6597 |
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券(委託含む) | SBI証券 みずほ証券 東海東京証券 むさし証券 岩井コスモ証券 |
上場日 | 9月26日 |
仮条件決定日 | 9月6日(1,930円~1,990円に決定) |
ブックビルディング期間 | 9月9日から9月13日まで |
公開価格決定日 | 9月17日(1,990円に決定) |
申込期間 | 9月18日から9月24日まで |
公募 | 50,000株 |
売出し | 2,731,400株 |
OA | 417,100株 |
吸収金額 | 61.7億円 |
時価総額 | 78.9億円 |
想定価格 | 1,930円→公開価格:1,990円 |
初値価格 | 1,870円 |
HPCシステムズIPOの事業内容
HPCシステムズは、「人の創造力とコンピューティングを融合させ未来をつくる企業になる」というビジョンを掲げながら、専門的な知見を求められるHPC事業とCTO事業を展開しています。
HPC事業では、ハイパフォーマンスコンピューティング分野の化学技術計算に関連するソリューションを提供しており、HPCの導入から運用支援までワンストップで行う体制を構築しています。
HPC事業の概要図
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CTO事業では、顧客企業の注文仕様に応じた産業用コンピュータの開発や製造及び販売を行っています。
HPCシステムズの産業用コンピュータは、組込コンピュータとして各種製造装置や工作機械、計測装置や検査装置の他、インフラシステムにおける監視制御、医療機器、デジタルサイネージなどに搭載され、様々な産業分野に活用されています。
HPCシステムズの事業系統図
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HPCシステムズIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
HPCシステムズIPOの業績は右肩上がりで伸びていて好調そうですね。
HPCシステムズのIPO評価
HPCシステムズは、吸収金額が想定価格ベースで61.7億円と大きく、公募株(50,000株)に比べて売出株(2,731,400株)もかなり多いため、需給面で警戒されると思います。
ただし、事業面は多岐に渡っていてやや分かりにくい印象ではありますが堅実そうで、業績も好調に推移していることから、一定の評価を得られそうです。
また、HPC事業はIPOで人気のAI(人工知能)、ディープラーニング(深層学習)、クラウド、SI(システムインテグレーション)などの側面があることでも注目されそうです。
よって、HPCシステムズのIPO評価は、Cが妥当だと考えています。HPCシステムズIPOは、公開価格をある程度上回ったところで初値形成すると予想しています。
HPCシステムズIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
HPCシステムズIPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ前向きに参加するつもりです。主幹事のSMBC日興証券を中心に、SBI証券
や岩井コスモ証券
などの平幹事ももれなく申し込む予定です。
SMBC日興証券 | BB参加 |
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SBI証券 | BB参加 |
みずほ証券 | BB参加 |
東海東京証券 | BB参加 |
むさし証券 | BB参加 |
岩井コスモ証券 | BB参加 |
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