ナレルグループ(9163)IPOのBB(ブックビルディング)が、来週の7月5日から開始されます。
ナレルグループは建設・プラント業界向けに技術者派遣を行うとともに、施工図作成の請負業務なども行っています。
ナレルグループはホロスホールディングスとの同時上場なので、需給面に不安がありますね。
ナレルグループ(東証グロースIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | ナレルグループ |
コード | 9163(サービス業) |
主幹事証券 | 大和証券 みずほ証券 |
幹事証券(委託含む) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 野村證券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 松井証券 auカブコム証券 |
上場日 | 7月21日 |
仮条件決定日 | 7月4日(2,560円~2,690円に決定) |
ブックビルディング期間 | 7月5日から7月11日 |
公開価格決定日 | 7月12日 |
申込期間 | 7月13日から7月19日まで |
公募 | 150,000株 |
売出し | 3,331,800株 (国内:2,413,200株 海外:918,600株) |
OA | 522,200株 |
吸収金額 | 102.5億円 (国内:79億円 海外:23.5億円) |
時価総額 | 215.1億円 |
想定価格 | 2,560円 |
初値価格 | 2,540円 |
ナレルグループIPOの事業内容
ナレルグループは持株会社である自社及び連結子会社3社(株式会社ワールドコーポレーション、株式会社ATJC、株式会社コントラフト)、非連結子会社1社(一般社団法人全国建設請負業協会)で構成されています。
ナレルグループは純粋持株会社として自社グループの経営管理、経営指導等を行い、グループ会社において建設ソリューション事業とITソリューション事業を行っています。
建設ソリューション事業では、建設・プラント業界向けに施工管理業務やCADオペレーター等の技術者派遣を行うとともに、施工図作成の請負業務も行っています。
ITソリューション事業では、株式会社ATJCにおいて、SIer等の開発案件・インフラ管理業務に対して、IT技術者等の人材派遣やSES(システムエンジニアリングサービス)契約による受託を行っています。
主には、JavaやPythonなどのプログラミング言語を用いたWEBアプリケーション開発や、AWSなどのITインフラの構築・運用・保守等を行っています。
ナレルグループのセグメント別の売上高構成
ナレルグループの事業系統図
IPOによる手取金の使途
- 連結子会社である株式会社ワールドコーポレーション及び株式会社ATJCにおける事業規模拡大に向けた派遣技術者の採用強化にかかる採用費
ナレルグループIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
ナレルグループIPOの業績は堅調に推移しているようです。
ナレルグループのIPO評価
ナレルグループはホロスホールディングスとの同時上場で、規模(吸収金額102.5億円)も大きいため、資金分散の影響を受けそうです。
ただ、ナレルグループは欧州及びアジアを中心とする海外市場(米国及びカナダを除く)への販売も予定されているので、海外での人気次第で状況が変わる可能性はあります。
また、ナレルグループは投資ファンドの売出株が非常に多いため、イグジット(出口)案件として警戒されそうです。
さらに、建設業界は人手不足なので、今後も安定した需要が見込めそうですが、事業自体は目新しさに欠けます。
よって、ナレルグループのIPO評価はDが妥当だと考えています。ナレルグループIPOは公開価格を目途に初値形成すると予想していますが、公開価格を割れる可能性も無きにしも非ずだと思います。
ナレルグループIPOの初値予想
ナレルグループIPOの初値予想は、仮条件決定後(7月4日以降)に追記させていただきます。
2,750円 (想定価格比:+190円)
(※大手予想会社の初値予想:2,690円~3,400円)
↓(上場直前の初値予想)
2,960円 (公開価格比:+270円)
(※大手予想会社の初値予想最終版:2,900円)
ナレルグループIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
ナレルグループIPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ見送る予定です。ただ、SBI証券だけはIPOチャレンジポイント狙いで申し込むつもりです。
大和証券 (主幹事) | BB不参加 |
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みずほ証券 (主幹事) | BB不参加 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | BB不参加 |
野村證券 | BB不参加 |
SBI証券 | BB参加 |
楽天証券 | BB不参加 |
マネックス証券 | BB不参加 |
松井証券 | BB不参加 |
auカブコム証券 | BB不参加 |
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