大江戸温泉リート投資法人(3472)IPOは、8月31日に東証REIT(リート)市場へ新規上場する予定ですが、それまでIPOはしばらくお休みです。⇒(大江戸温泉リート投資法人IPOの新規上場を承認)
そこで、大江戸温泉リート投資法人IPOに備えて、今年(2016年)上場したリートIPOの現状を分析してみました。
銘柄コード 銘柄名 | 上場日 | 公募価格 吸収金額 | 初値価格 NOI利回り | 利益 | 現在価格 (8/4時点) |
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3466 ラサールロジポート 投資法人 | 2月17日 | 100,000円 1,098.6億円 | 105,000円 4.9% | 5,000円 | 107,400円 |
3468 スターアジア 不動産投資法人 | 4月20日 | 100,000円 247.7億円 | 99,100円 5.2% | -900円 | 93,300円 |
3470 マリモ地方創生 リート投資法人 | 7月29日 | 92,000円 89.6億円 | 88,500円 6.93% | -3,500円 | 84,400円 |
3471 三井不動産 ロジスティクス パーク投資法人 | 8月2日 | 270,000円 601.6億円 | 271,400円 5% | 1,400円 | 288,800円 |
(※NOI利回りは上場時の目論見書より転載)
銘柄コード 銘柄名 | 上場日 | 公募価格 吸収金額 | 初値価格 想定利回り | 利益 | 現在価格 (8/4時点) |
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9281 タカラレーベン・ インフラ投資法人 | 6月2日 | 100,000円 47.7億円 | 109,900円 6% | 9,900円 | 113,100円 |
(※吸収金額は公開価格ベースで計算)
上記のように、今年(2016年)のリートIPOは2勝2敗で、初物のインフラファンドIPOは上々の滑り出しとなっています。
通常は、吸収金額の小さい小型IPOの方が有利ですが、リートIPOはそうとも言えない結果になっています。リートIPOは、規模の大小よりもスポンサー力(ブランド力)の方が重要視されるようです。
また、利回りも参考程度で初値に大きな影響は与えていないように思えます。
銘柄コード 銘柄名 | 上場日 | 想定価格 吸収金額 | 初値価格 想定利回り | 利益 | 現在価格 (8/4時点) |
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3472 大江戸温泉 リート投資法人 | 8月31日 | 100,000円 182.9億円 | – 7%(償却後5.1%) | – | – |
大江戸温泉リート投資法人IPOは、上記のリートIPOと比べても小型な部類で利回りも平均的です。ただ、このところの傾向からすると、規模や利回りよりも、お江戸温泉というブランド力をどう評価するかがポイントになりそうです。
また、大江戸温泉リート投資法人は、初めて温泉に特化したIPOなので、これを初物と捉えると、タカラレーベンインフラ投資法人に最も近いとも言えます。
もちろん、上場日の地合も初値に大きな影響を与える可能性があります。大江戸温泉リート投資法人IPOは、これらの点を考慮しながら、BB(ブックビルディング)スタンスを決めたいと考えています。
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IPOの新規承認は本日もありませんでしたが、そのうち9月以降のIPOが出始めるはずなので、今のうちに証券口座を増やしておきましょう。