エコム(6225)IPOのBB(ブックビルディング)が、翌週の3月15日からスタートします。

エコムは静岡県浜松市に本社を置き、加熱設備の開発・設計・製造・メンテナンスを行っている熱総合エンジニアリング企業です。

エコムは地方市場(名古屋証券取引所メイン市場)への新規上場なので、IPOラッシュ中の3社同時上場という中では、影が薄くなってしまいそうですね。

エコムIPOのBBスタンスとIPO評価

エコム(名証メインIPO)のIPO基本情報

銘柄名エコム
コード6225(機械)
主幹事証券東海東京証券
幹事証券(委託含む)SBI証券
SMBC日興証券
松井証券
マネックス証券
楽天証券
極東証券
岡三証券
水戸証券
安藤証券
丸三証券
岡三オンライン
上場日3月31日
仮条件決定日3月13日(1,600円~1,680円に決定)
ブックビルディング期間3月15日から3月22日
公開価格決定日3月23日(1,680円に決定)
申込期間3月24日から3月29日まで
公募20,000株
売出し120,000株
OA21,000株
吸収金額2.7億円
時価総額17億円
想定価格1,680円→公開価格:1,680円
初値価格1,714円

SMBC日興証券 オンライントレード

エコムIPOの事業内容

エコムは工業炉の設計から稼働後の保守サービスまで全工程を一貫して行う熱技術総合エンジニアリング企業として、工業炉の開発・設計・製造を行う「産業システム事業」と既存の工業炉の点検、監視、改造工事を行う「保守サービス事業」を行っています。

産業システム事業では、「熱処理」を行う工業炉をオーダーメイドで設計、製造します。エコムは「ヒートトライアル(製品加熱テスト)」を通じて、熱源、温度、加熱方向、加熱圧力、搬送方法など数々の要望をオーダーメイドで対応しています。

エコムの工業炉

保守サービス事業では、全国で539社(1,252設備)(2022年12月31日現在)の工業炉のメンテナンスを請け負っています。

また、エコムはメンテナンス要員が不足している他社からの依頼にも広く対応しています。

さらに、IoTメンテナンスサービス「Miterune(ミテルネ)」では工業炉にセンサーを設置し、クラウド上に収集した各種燃焼データを遠隔監視することで、設備の不具合や故障を事前に予知し、致命的なトラブルを未然に防いでいます。

miterune

IPOによる手取金の使途

  1. 産業システム事業において、新規顧客の開拓に寄与するエコムヒートスクエアにおけるテスト機(PLCアニール炉・熱風循環装置・搬送加熱装置等)の拡充を目的とした設備資金
  2. 長期借入金返済

エコムIPOの業績

エコムの業績

(※画像クリックで拡大)

エコムIPOの業績は堅調に推移しているようですが、やや頭打ちといった感じもしますね。

エコムのIPO評価

エコムは小型(吸収金額2.7億円)ですが、流動性に乏しい地方市場(名証メイン)への新規上場なので、やや割り引いて見る必要があります。

また、エコムはIPOラッシュ終盤での3社同時上場で、事業内容もインパクトに欠けるため、他の銘柄の陰に埋もれてしまいそうです。

さらに、主幹事が昨年のIPOで公開価格割れを連発した東海東京証券というのも印象が良くありません。

よって、エコムのIPO評価はDが妥当だと考えています。エコムIPOは公開価格を目途に初値形成すると予想していますが、公開価格を割れる可能性も無きにしも非ずだと思います。

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エコムIPOの初値予想

1,640円 (想定価格比:-40円)

(※大手予想会社の初値予想第一弾:1,780円~1,950円)

(※大手予想会社の初値予想第二弾:1,680円~1,800円)

↓(上場直前の初値予想)

1,545円 (公開価格比:-135円)

(※大手予想会社の初値予想最終版:1,680円)

エコムIPOのBB(ブックビルディング)スタンス

エコムIPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ見送るつもりです。ただし、SBI証券だけはIPOチャレンジポイント狙いで必ず申し込みます。

エコムIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
東海東京証券 (主幹事)BB不参加
SBI証券BB参加
SMBC日興証券BB不参加
松井証券BB不参加
マネックス証券BB不参加
楽天証券BB不参加
極東証券口座なし
岡三証券BB不参加
水戸証券口座なし
安藤証券口座なし
丸三証券口座なし
岡三オンラインBB不参加


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