アップコン(5075)IPOのBB(ブックビルディング)が、翌週の12月8日から始まります。アップコンは土木工事業及び建築工事業を行っています。

アップコンは地方市場(名証ネクスト)への新規上場というだけでなく、IPOラッシュ中の3社同時上場でもあるので、他銘柄の狭間に埋もれてしまうかもしれませんね。

アップコン

アップコン(名証ネクストIPO)のIPO基本情報

銘柄名アップコン
コード5075(建設業)
主幹事証券Jトラストグローバル証券
幹事証券(委託含む)岡三証券
SBI証券
東海東京証券
楽天証券
マネックス証券
水戸証券
岡三オンライン
上場日12月26日
仮条件決定日12月6日(1,160円~1,280円に決定)
ブックビルディング期間12月8日から12月14日
公開価格決定日12月15日
申込期間12月16日から12月21日まで
公募100,000株
売出し117,000株→100,000株
OA32,000株→30,000株
吸収金額3.2億円→2.9億円
時価総額16.6億円
想定価格1,280円
初値価格1,000円

マネックス証券

アップコンIPOの事業内容

アップコンは、工場・倉庫・店舗や、一般の住宅などの建物において、地盤の不同沈下を原因として生じたコンクリート床の沈下・傾き・段差・空隙を完全ノンフロンのウレタン樹脂、及び小型機械を用いた独自の「アップコン工法」によって修正する施工を主力事業として展開しています。

アップコン工法(コンクリート床スラブ沈下修正工法)は、沈下・段差・傾き・空隙などが生じた既設コンクリート床に、1m間隔で直径16mmの小さな穴を開け、短時間で発砲するウレタン樹脂を注入し、その圧力でコンクリート床を床下から押し上げて傾きや段差などを修正しています。

アップコン工法

また、アップコンはアップコン工法を応用した技術を用いて、主に公共工事として、道路や空港に生じた段差の修正や空隙充填なども行っています。

さらに、アップコンは「FRT工法(農業用水路トンネル機能回復加圧式ウレタン充填工法)」によって日本全国の農業用水路・導水路など、老朽化によりトンネルの覆工背面に生じた空隙を硬質発泡ウレタンで埋める補修工事も行っています。

FRT工法の概要

FRT工法の概要

アップコンは、沈下修正工事を行うと同時に、将来の新たな事業発展を目的として、杭状地盤改良プロジェクトや緑化プロジェクトなど、複数のプロジェクトによる研究開発も行っています。

アップコンIPOの事業系統図

アップコンの事業系統図

IPOによる手取金の使途

  1. 展示会への出展、ホームページのリニューアル、メディア出演等の広告宣伝費
  2. 展示会における広告宣伝効果を高めるために展示会で使用する模型の制作、及び受注拡大に備え施工能力の拡充のための施工設備への投資
  3. 施工能力の拡大、管理部門の強化のための人員の採用、及び育成費用

アップコンIPOの業績

アップコンの業績

(※画像クリックで拡大)

アップコンIPOの業績は、かなりバラついている感じですね。

アップコンのIPO評価

アップコンはTOKYO PRO Market(プロ投資家向けマーケット)から名古屋証券取引所ネクスト市場への鞍替え上場になります。

アップコンは小型(吸収金額3.2億円)ですが、流動性に乏しい地方市場への新規上場で、3社同時上場にもなるため、それでも需給面に不安があります。

また、アップコン工法には見るべき点があると思いますが、土木工事事業自体は地味と言わざるを得ません。

よって、アップコンのIPO評価はDが妥当だと考えています。アップコンIPOは公開価格を目途に初値形成すると予想していますが、公開価格を割れる可能性もありそうです。

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アップコンIPOのBB(ブックビルディング)スタンス

アップコンIPOのBB(ブックビルディング)は見送るつもりです。ただし、SBI証券だけはIPOチャレンジポイント狙いで申し込みます。

アップコンIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
Jトラストグローバル証券 (主幹事)BB不参加
岡三証券BB不参加
SBI証券BB参加
東海東京証券BB不参加
楽天証券BB不参加
マネックス証券BB不参加
水戸証券口座なし
岡三オンラインBB不参加


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