長栄(2993)IPOのBB(ブックビルディング)が、今週の12月9日から開始されます。長栄は本社のある京都を中心に不動産事業を展開しています。

長栄は同時上場する7社の中で、唯一マザーズではなく人気になりにくい東証2部への新規上場なので、他の銘柄に需給面で一歩リードされている感じですね。

長栄

長栄(東証2部IPO)のIPO基本情報

銘柄名長栄
コード2993(不動産業)
主幹事証券SMBC日興証券
幹事証券(委託含む)大和証券
みずほ証券
岡三証券
SBI証券
楽天証券
松井証券
西村証券
岡三オンライン証券
上場日12月24日
仮条件決定日12月8日(1,700円~1,800円に決定)
ブックビルディング期間12月9日から12月15日
公開価格決定日12月16日(1,800円に決定)
申込期間12月17日から12月22日まで
公募780,000株
(新株式発行:653,000株
自己株式の処分:127,000株)
売出し300,000株
OA162,000株
吸収金額23.5億円
時価総額84.4億円
想定価格1,890円→公開価格:1,800円
初値価格1,656円

SMBC日興証券 オンライントレード

長栄IPOの事業内容

長栄は京都を中心に、滋賀県、大阪府、兵庫県、愛知県、東京都、神奈川県で賃貸不動産の管理を受託する不動産管理事業と、自社物件の賃貸やマンスリーマンション及びホテル運営を行う不動産賃貸事業を展開しています。

不動産管理事業では、マンションオーナーの安定した賃貸経営に資するべく、入居者管理はもとより、ビルメンテナンス、売買仲介、賃貸仲介(リーシング)及びリフォーム工事などの賃貸経営に必要なサービスを提供しています。

また、長栄は入居者の困りごとに迅速に対応するため、京都府に19ヶ所、滋賀県・大阪府・愛知県・東京都に各1ヶ所の管理センター「Bellevie(ベルヴィ)」を設けており、24時間365日お部屋のトラブルに対応しています。

長栄の不動産管理事業

不動産賃貸事業では、自社保有物件の賃貸を行っていて、2021年10月31日現在、国内で121棟(4,609戸)を所有しています。

また、京都、滋賀、大阪にてマンスリーマンションを提供しており、京都でコンドミニアムタイプのホテルも運営しています。

長栄IPOの事業系統図

長栄の事業系統図

(※画像クリックで拡大)

IPOによる手取金の使途

  1. 機動的な物件取得を図るため賃貸用不動産の取得資金
  2. 財務基盤の強化に向けて長期借入金の返済

長栄IPOの業績

長栄の業績

(※画像クリックで拡大)

長栄IPOの業績は概ね堅調に推移しているようです。

長栄のIPO評価

長栄は規模(吸収金額23.5億円)がさほど大きくなく、VC(ベンチャーキャピタル)の保有株もありません

しかし、長栄は12月最多となる7社同時上場というだけでなく、人気化しにくい東証2部案件でもあるため、需給面が良好とは言えません。

また、不動産管理事業及び不動産賃貸事業も目新しさに欠けるため、他の銘柄の陰に隠れてしまいそうです。

よって、長栄のIPO評価は、Dが妥当だと考えています。長栄IPOは公開価格を目途に初値形成すると予想しています。

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長栄IPOのBB(ブックビルディング)スタンス

長栄IPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ見送るつもりです。ただし、SBI証券だけはIPOチャレンジポイント狙いで申し込みます。

長栄IPOのBB(ブックビルディング)スタンス
SMBC日興証券 (主幹事)BB不参加
大和証券BB不参加
みずほ証券BB不参加
岡三証券BB不参加
SBI証券BB参加
楽天証券BB不参加
松井証券BB不参加
西村証券口座なし
岡三オンライン証券BB不参加

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