GSIのIPO評価とBBスタンス！札証本則IPO | IPO初値予想 IPO株ビギナーの投資日誌

GSI（5579）IPOのBB（ブックビルディング）が、今週末の6月9日から開始されます。

GSIは北海道札幌市に本社を置き、ITエンジニアの派遣契約・準委任契約に基づくシステム開発・運用保守等を行っています。

GSIはIPOラッシュ中の3社同時上場という中での地方市場（札幌証券取引所本則市場）への上場なので、他の銘柄の陰に隠れてしまいそうですね。

GSI（札証IPO）のIPO基本情報

銘柄名	GSI
コード	5579（情報・通信業）
主幹事証券	岡三証券
幹事証券（委託含む）	SBI証券北洋証券アイザワ証券あかつき証券 Jトラストグローバル証券東洋証券岡三オンライン
上場日	6月27日
仮条件決定日	6月7日（1,300円～1,350円に決定）
ブックビルディング期間	6月9日から6月15日
公開価格決定日	6月16日（1,350円に決定）
申込期間	6月19日から6月22日まで
公募	300,000株
売出し	0株
OA	45,000株
吸収金額	4.5億円
時価総額	26億円
想定価格	1,300円→公開価格：1,350円
初値価格	1,242円

GSIは、常駐開発サービスとして豊富な知識と経験を持ったITエンジニア（システムエンジニア・プログラマー）を顧客のオフィスに常駐し、システム・ソフトウェアの開発や運用保守を支援しています。

派遣契約に基づく常駐開発サービスでは派遣先の顧客から指示で仕事を行い、準委任契約に基づく常駐開発サービスでは、自社の現場管理責任者からの指示で仕事を行います。

また、GSIは受託開発サービスとして首都圏の顧客から依頼される新規開発・保守開発等を持帰りの形態にて受託し、納品するサービスを展開しています。

GSIは様々なシステム開発の経験やノウハウをもつ技術者が、札幌、東京、福岡、大阪、仙台に分散しているため、例えば、東京で「要件定義作業」と「設計作業」、福岡・仙台で「開発作業（リモート開発）」といった対応を行うことができ、顧客のニーズに柔軟に対応できる社内体制を整備しています。

GSIは顧客企業を通じて、情報通信業、金融・保険業、卸売・小売業、電気・ガス・熱供給・水道業等の様々な業種のエンドユーザー企業のシステム開発・運用保守を幅広く行うことにより、特定の企業・案件に依存せずに受注を獲得しているため、取引先の裾野が広く多くの取引先から受注を獲得しています。

ちなみに、顧客企業は大手企業グループを中心として、主にメーカー系（NEC系列、日立系列等）・ユーザー系（伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、SCSK株式会社等）・独立系（NSD株式会社、富士ソフト株式会社等）システム会社及びその事業所となっています。

GSI（5579）IPOの事業系統図

（※画像クリックで拡大）

GSI（5579）IPOの業績は概ね堅調に推移しているようです。

GSIの吸収金額は想定価格ベースで4.5億円と小さく、VC（ベンチャーキャピタル）の保有株も見当たりません。

しかし、GSIはエリッツホールディングスとクオリプスとの3社同時上場というだけでなく、流動性の乏しい地方市場（札幌証券取引所本則市場）への新規上場になるため、それでも需給面での優位性は感じられません。

また、システム開発や運用保守サービスは根強い人気がありますが、全体的にはやや地味な印象です。

よって、GSIのIPO評価はCが妥当だと考えています。GSI（5579）IPOは公開価格を目途に初値形成すると予想しています。

GSI（5579）IPOの初値予想は、仮条件決定後（6月7日以降）に追記させていただきます。

1,380円（想定価格比：+80円）

（※大手予想会社の初値予想：1,400円～1,600円）

↓（上場直前の初値予想）

1,500円（公開価格比：+150円）

（※大手予想会社の初値予想最終版：1,600円）

GSI（5579）IPOのBB（ブックビルディング）は今のところ検討中です。ただ、SBI証券はIPOチャレンジポイント狙いで申し込む予定です。