モダリス(4883)IPOのBB(ブックビルディング)が、翌週の7月14日から始まります。モダリスは、独自のゲノム編集による遺伝子治療薬の研究開発を行っているバイオベンチャー企業です。
モダリスは8月のIPO第一弾というだけでなく、マザーズへの単独上場なので、需給面でも注目されそうですね。
モダリス(東証マザーズIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | モダリス |
コード | 4883(医薬品) |
主幹事証券 | みずほ証券 |
幹事証券(委託含む) | SBI証券 SMBC日興証券 いちよし証券 エース証券 マネックス証券 |
上場日 | 8月3日 |
仮条件決定日 | 7月10日(1,000円~1,200円に決定) |
ブックビルディング期間 | 7月14日から7月20日まで |
公開価格決定日 | 7月21日(1,200円に決定) |
申込期間 | 7月22日から7月29日まで |
公募 | 2,100,000株 |
売出し | 600,000株 |
OA | 405,000株 |
吸収金額 | 25.5億円 |
時価総額 | 223億円 |
想定価格 | 820円→公開価格:1,200円 |
初値価格 | 2,520円 |
モダリスIPOの事業内容
モダリスは、遺伝子コードやエピジェネティクスのエラーによって生じる遺伝子疾患に対して、独自のプラットフォーム技術であるCRISPR-GNDM技術を用いた遺伝子治療薬の開発を主に行っています。
ちなみに、CRISPR-GNDM技術とは通常のゲノム編集とは異なり、遺伝子の切断を行わず効果を発現させる技術であり、6,000を数えると言われる遺伝子疾患の原因遺伝子に対して、エピジェネティクスを直接制御して治療法を生み出すことが可能になります。
モダリスは、パートナーの選定したターゲットに対してパートナーの資金で治療薬の開発を行う「協業モデルパイプライン」と、自己資金でCRISPR-GNDM技術を用いて治療薬の開発を行う「自社モデルパイプライン」を組み合わせることで、早期の収益獲得と上市後の収益獲得を両立し、利益の最大化を図っています。
モダリスIPOの事業系統図
IPOによる手取金の使途
- 今後新規に開始されるプロジェクトを含めた自社パイプラインの研究開発を推進するために必要な資金
- 米国子会社の関連施設の増床等で必要となる資金
モダリスIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
モダリスIPOは4期目で黒字化を達成しているので、バイオベンチャーにしては堅実な印象を受けます。
モダリスのIPO評価
モダリスは、IPOで不人気なバイオベンチャーで、規模(吸収金額25.5億円)の大きさやVC(ベンチャーキャピタル)の保有株の多さも少し気になります。
しかし、モダリスは手の出しやすい価格で、日程にも恵まれているため、地合いが悪くならなければ、さほど心配する必要はなさそうです。
また、遺伝子治療薬の開発は今後の社会でも期待される分野で、早期に黒字化していることからも一定の評価を得られると思います。
よって、モダリスのIPO評価は、Bが妥当だと考えています。モダリスIPOは、公開価格の1.5倍前後で初値形成すると予想しています。
モダリスIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
モダリスIPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ全力で臨むつもりです。主幹事のみずほ証券をはじめ、IPO幹事常連のSBI証券やSMBC日興証券など、幅広く申し込む予定です。
みずほ証券 (主幹事) | BB参加 |
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SBI証券 | BB参加 |
SMBC日興証券 | BB参加 |
いちよし証券 | BB参加 |
エース証券 | 口座なし |
マネックス証券 | BB参加 |
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