ナルネットコミュニケーションズ(5870)IPOのBB(ブックビルディング)が、今週の12月7日から始まります。
ナルネットコミュニケーションズはリース会社や一般企業などが所有する車両のメンテナンスなどを行っています。
ナルネットコミュニケーションズはIPOラッシュ終盤での新規上場なので、買い疲れの影響を受けるかもしれませんね。
ナルネットコミュニケーションズ(東証グロースIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | ナルネットコミュニケーションズ |
コード | 5870(サービス業) |
主幹事証券 | みずほ証券 |
幹事証券(委託含む) | 安藤証券 岩井コスモ証券 岡三証券 SBI証券 東海東京証券 野村證券 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 マネックス証券 auカブコム証券 岡三オンライン DMM.com証券 |
上場日 | 12月25日 |
仮条件決定日 | 12月5日(870円~1,040円に決定) |
ブックビルディング期間 | 12月7日から12月13日 |
公開価格決定日 | 12月14日(1,040円に決定) |
申込期間 | 12月15日から12月20日まで |
公募 | 56,000株 |
売出し | 2,241,900株 |
OA | 344,600株 |
吸収金額 | 31.2億円 |
時価総額 | 62.9億円 |
想定価格 | 1,180円→公開価格:1,040円 |
初値価格 | 956円 |
ナルネットコミュニケーションズIPOの事業内容
ナルネットコミュニケーションズは、主にオートリース企業をはじめとする自動車関連企業へ法人・個人ユーザーに対して車両管理及びメンテナンス管理等業務を受託し、一般的な自動車向けサービスを提供しています。
メンテナンス受託事業では、法人向けリースサービス提供者及び一般法人より車両管理における点検・車検・修理等メンテナンス管理部分を一括で受託します。また、メンテナンスについては全国の整備工場と連携して整備を依頼しています。
MLS(マイカーリースサポート)事業では、個人向けリースサービス提供者に対してリース車両のメンテナンス管理業務を提供しています。また、MLSでは決められたサイクルによる点検基本工賃と決められた作業及び消耗品交換のみの限定的な契約内容となっています。
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業では、メンテナンス関連業務を除く部分的なBPOビジネスとして、メンテナンス費用管理等のデータ管理サービス、タイヤ保管サービス、納税管理サービス等の車両に係る多種多様な業務を受託しています。
その他の事業としては、中古車売却、ワランティ(故障修理保険)、メンテナンスパック、オートリース等を行っています。
ナルネットコミュニケーションズでは、メンテナンス受託事業、BPO事業、MLS事業ともに、契約期間がリース期間に合わせて数年に渡る積み上げ型の収益モデルになっていて、2023年3月末時点のストック収益(売上総利益)は約46億円となり、安定的な収益基盤を築いています。
ナルネットコミュニケーションズIPOの事業系統図
IPOによる手取金の使途
- 新商品を効率的に管理できる仕組みの構築を可能とする見積契約の開発費用
- 車両管理契約開始後の請求及び入金を管理する機能を強化する請求入金機能開発費用
ナルネットコミュニケーションズIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
ナルネットコミュニケーションズIPOの業績は堅調に推移しているようです。
ナルネットコミュニケーションズのIPO評価
ナルネットコミュニケーションズは吸収金額が想定価格ベースで31.2億円と大きいため、需給面に不安があります。
また、そのほとんどがジャフコによる売出株なので、投資ファンドのイグジット(出口)IPOということでも警戒されそうです。
さらに、VC(ベンチャーキャピタル)の保有株(約113.5万株)も多く、公開価格の1.5倍でロックアップが解除されます。
業績は悪くありませんが、自動車のメンテナンス事業は地味と言わざるを得ないため、事業面で関心を集めるのも難しそうです。
よって、ナルネットコミュニケーションズのIPO評価はDが妥当だと考えています。
ナルネットコミュニケーションズIPOは公開価格を目途に初値形成すると予想していますが、公開価格を割れる可能性もありそうです。
ナルネットコミュニケーションズIPOの初値予想
ナルネットコミュニケーションズIPOの初値予想は、仮条件決定後(12月5日以降)に追記させていただきます。
956円 (想定価格比:-224円)
(※大手予想会社の初値予想第一弾:1,280円~1,400円)
(※大手予想会社の初値予想第二弾:1,040円~1,150円)
ナルネットコミュニケーションズIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
ナルネットコミュニケーションズIPOのBB(ブックビルディング)は見送るつもりです。ただし、SBI証券はIPOチャレンジポイント狙いで申し込みます。
みずほ証券 (主幹事) | BB不参加 |
---|---|
安藤証券 | 口座なし |
岩井コスモ証券 | BB不参加 |
岡三証券 | BB不参加 |
SBI証券 | BB参加 |
東海東京証券 | BB不参加 |
野村證券 | BB不参加 |
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | BB不参加 |
マネックス証券 | BB不参加 |
auカブコム証券 | BB不参加 |
岡三オンライン | BB不参加 |
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