PhotosynthのIPO評価とBBスタンス！スマートロックIPO | IPO初値予想 IPO株ビギナーの投資日誌

Photosynth（4379）IPOのBB（ブックビルディング）が、来週の10月20日から始まります。Photosynthは、スマートロック「Akerun（アケルン）」を開発・提供しています。

Photosynthは大型IPOなので、上場日までに少しでも地合いが良くなっていてほしいですね。

Photosynth（東証マザーズIPO）のIPO基本情報

銘柄名	Photosynth
コード	4379（情報・通信業）
主幹事証券	大和証券
幹事証券（委託含む）	クレディ・スイス証券みずほ証券 SBI証券いちよし証券 CONNECT SBIネオトレード証券松井証券
上場日	11月5日
仮条件決定日	10月19日（1,250円～1,500円に決定）
ブックビルディング期間	10月20日から10月26日
公開価格決定日	10月27日（1,500円に決定）
申込期間	10月28日から11月2日まで
公募	700,000株
売出し	5,613,300株（国内：3,596,700株海外：2,016.600株）
OA	946,900株
吸収金額	108.9億円（国内：78.7億円海外：30.2億円）
時価総額	228.5億円
想定価格	1,500円→公開価格：1,500円
初値価格	1,410円

Photosynthは、HESaaS（Hardware Enabled SaaS）企業として、スマートロック「Akerun（アケルン）」を中心とした、クラウド型入退室管理システムを法人･住宅向けに開発･提供しています。

法人向け事業では、既存の扉（サムターン）に後付けするだけの「Akerun Pro」と、電気制御の扉（自動ドアやフラッパーゲート等）を後付け制御できる「Akerun コントローラー」を提供しています。

住宅向け事業では、建築用錠前で国内最大手の美和ロックとの合弁会社「株式会社MIWA Akerun Technologies」を設立し、住宅向けのスマートロックを開発しています。

ちなみに、「Akerun（アケルン）」はスマートロックと入退室管理システムの3分野にて三冠（※日本マーケティングリサーチ機構調べ　調査概要：2021年6-7月期_指定領域・日本国内における検証調査）を達成しています。

また、「Akerun（アケルン）」は現契約社数が3,700社で、アカウント数が91万人に及んでおり、業種･規模問わず、多くの企業で利用されています。

Akerun導入企業

（※画像クリックで拡大）

Akerun入退室管理システムは、月額／年額費用によるサブスクリプションモデルで提供されているため、扉ごとのストック型収益により、高い成長率、安定した収益基盤を構築しています。

新規顧客獲得のためのディスプレイ広告やWeb広告に要する広告宣伝費
事業拡大に伴う賃貸用資産への投資
既存サービスの機能強化による付加価値向上、新サービスの開発による新たな価値創造を目的としたソフトウェア開発費用財務基盤の更なる強化に向けて、長期借入金の返済資金

（※画像クリックで拡大）

Photosynth（フォトシンス）IPOの売上は急激に伸びていますが、赤字も拡大しているので、今後に期待といった感じですね。

Photosynthは大型（吸収金額108.9億円）でVC（ベンチャーキャピタル）の保有株も多いため、需給面にやや不安があります。

ただ、Photosynthは欧州及びアジアを中心とする海外市場（米国及びカナダ除く）への販売も予定されているので、海外の人気次第では評価もガラッと変わる可能性があります。

また、スマートロック事業はまだまだ成長の余地があり、SaaSやIoTというテーマ性もあるため、事業面でも注目されそうです。

よって、PhotosynthのIPO評価は、Cが妥当だと考えています。Photosynth（4379）IPOは、今のところ公開価格をある程度上回ったところで初値形成すると予想しています。

Photosynth（4379）IPOのBB（ブックビルディング）は、今のところ前向きに参加するつもりです。

主幹事の大和証券だけでなく、SBI証券やみずほ証券などの平幹事もしっかりと申し込む予定です。