プラスアルファ・コンサルティングIPOのBBスタンスとIPO評価！SaaS関連IPO

プラスアルファ・コンサルティング（4071）IPOのBB（ブックビルディング）が、来週の6月15日から始まります。

プラスアルファ・コンサルティングは、顧客体験フィードバックシステム「見える化エンジン」を中心に、複数のSaaS事業を展開している企業です。

プラスアルファ・コンサルティングは大型ですが、6月最後のIPOとして注目されそうですね。

プラスアルファ・コンサルティング（東証マザーズIPO）のIPO基本情報

銘柄名	プラスアルファ・コンサルティング
コード	4071（情報・通信業）
主幹事証券	野村證券
幹事証券（委託含む）	三菱UFJモルガン・スタンレー証券みずほ証券 SMBC日興証券 SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券 auカブコム証券
上場日	6月30日
仮条件決定日	6月14日（2,100円～2,300円に決定）
ブックビルディング期間	6月15日から6月18日
公開価格決定日	6月21日（2,300円に決定）
申込期間	6月22日から6月25日まで
公募	50,000株
売出し	9,442,500株
OA	1,423,800株
吸収金額	211.8億円
時価総額	777億円
想定価格	1,940円→公開価格：2,300円
初値価格	2,720円

プラスアルファ・コンサルティングは、SaaS型テキストマイニングツール「見える化エンジン」を提供する見える化エンジン事業を展開しています。

見える化エンジンは、主に一般消費者向けに商品・サービスを提供する企業のコンタクトンターやマーケティング部門において、2008年5月のサービス開始以来、累計で1,674社（2021年3月31日時点）に導入されています。

（※画像クリックで拡大）

また、プラスアルファ・コンサルティングはBtoC事業者向けの統合マーケティングプラットフォーム「カスタマーリングス」を提供するカスタマーリングス事業も行っています。

カスタマーリングスは、EC事業者（アパレル/健康食品/化粧品/雑貨など）や小売業などの企業を中心として、オンライン・マーケティング施策の検討やその実行のために採用されており、2011年７月のサービス開始以来、累計で592社（2021年3月31日時点）に導入されています。

（※画像クリックで拡大）

さらに、プラスアルファ・コンサルティングはタレントマネジメントシステム「タレントパレット」を提供するタレントパレット事業も手掛けています。

タレントパレットは、社内に散在する社員のスキル、適正、モチベーション、キャリア、人事評価、従業員アンケート、採用情報等の人事情報を分析・見える化する人材情報プラットフォームとして、主に人事部門において、人材活用により社員パフォーマンスの向上に取り組む人事の企画・戦略に活用されています。

（※画像クリックで拡大）

プラスアルファ・コンサルティングは3つの事業でSaaS型のクラウドサービスを展開しており、全ての事業は黒字化していて、各事業での利益が積み重なることで、全社の利益は拡大を続けています。

（※画像クリックで拡大）

（※画像クリックで拡大）

プラスアルファ・コンサルティングIPOの業績は、綺麗な右肩上がりで伸びていて好調そうですね。

プラスアルファ・コンサルティングは、欧州及びアジアを中心とする海外（米国及びカナダ除く）への販売も予定されてはいますが、それにしても規模（吸収金額211.8億円）が大きく、公開株のほとんどが売出株というもの懸念材料です。

また、VC（ベンチャーキャピタル）の保有株（約809万株）が多いのも気になります。

しかし、SaaS型のクラウドサービスはIPOで人気があり、ビッグデータやAI（人工知能）というテーマ性もあって業績も好調なことから、事業面で注目されると思います。

よって、プラスアルファ・コンサルティングのIPO評価は、Bが妥当だと考えています。プラスアルファ・コンサルティングIPOは、公開価格の1.5倍前後で初値形成すると予想しています。

プラスアルファ・コンサルティングIPOのBB（ブックビルディング）は、今のところ全力で臨むつもりです。

主幹事の野村證券を中心に、SMBC日興証券やマネックス証券などの平幹事ももれなく申し込む予定です。