セレンディップ・ホールディングスIPOのBBスタンスとIPO評価！M&A関連IPO

セレンディップ・ホールディングス（7318）IPOのBB（ブックビルディング）が、来月の6月8日から開始されます。

セレンディップ・ホールディングスは、モノづくり企業に特化した事業投資会社として、M&Aによる事業承継支援などを行っている企業です。

ただ、セレンディップ・ホールディングスはIPOラッシュ中の4社同時上場という点が気掛かりですね。

セレンディップ・ホールディングス（東証マザーズIPO）のIPO基本情報

銘柄名	セレンディップ・ホールディングス
コード	7318（輸送用機器）
主幹事証券	SBI証券
幹事証券（委託含む）	野村證券三菱UFJモルガン・スタンレー証券みずほ証券 SMBC日興証券楽天証券東海東京証券岩井コスモ証券岡三証券東洋証券藍澤證券水戸証券エイチ・エス証券 SBIネオモバイル証券 auカブコム証券岡三オンライン証券 SBIネオトレード証券
上場日	6月24日
仮条件決定日	6月4日（1,030円～1,130円に決定）
ブックビルディング期間	6月8日から6月14日
公開価格決定日	6月15日（1,130円に決定）
申込期間	6月16日から6月21日まで
公募	850,000株
売出し	0株
OA	127,400株
吸収金額	11億円
時価総額	47.8億円
想定価格	1,130円→公開価格：1,130円
初値価格	1,656円

セレンディップ・ホールディングスは、Ｍ＆Ａによる事業承継、中小企業が直面する複雑で高度な経営課題に対応できるプロ経営者の派遣、顧客企業の企業価値の回復・向上を図る一連の経営コンサルティング等、「中小企業経営の近代化」に資する総合的なソリューションを提供しています。

セレンディップ・ホールディングスは、後継者不在や労働力不足等の課題を抱えた中小企業に対し、プロフェッショナル・ソリューション事業、インベストメント事業、モノづくり事業の３つの事業を展開しています。

プロフェッショナル・ソリューション事業では、事業承継等の経営課題を抱えた中小企業や技術力強化を推進するモノづくり企業に対し、プロ経営者の派遣やエンジニアの派遣を行っています。

インベストメント事業では、金融機関等と連携した共同投資やマイノリティ出資、ファイナンシャルアドバイザリーによって、多様化する事業承継問題に柔軟かつ機動的に対応しています。

モノづくり事業では、事業承継を目的としたM&Aによって傘下に収めたモノづくり企業が、自動車部品製造及びＦＡ装置製造を行っています。

（※画像クリックで拡大）

セレンディップ・ホールディングスIPOの業績は概ね好調そうですね。

セレンディップ・ホールディングスは4社同時上場というだけでなく、前日に新規上場するアイ・パートナーズフィナンシャルが初日値付かずになると、実質的に5社同時上場になってしまうため、需給面が良好とは言えません。

ただ、セレンディップ・ホールディングスは売出株ゼロの公募株のみで規模（吸収金額11億円）も小さく、主幹事も個人投資家に人気のSBI証券なので、それでもそれなりの人気を集めると思います。

また、中小企業の後継者不足は社会問題化しているため、今後もさらなる需要が見込めそうなので、事業面でも注目されそうです。

よって、セレンディップ・ホールディングスのIPO評価は、Bが妥当だと考えています。セレンディップ・ホールディングスIPOは、公開価格の1.5倍以上の高い初値が付くと予想しています。

セレンディップ・ホールディングスIPOのBB（ブックビルディング）は、もちろん全力で臨むつもりです。

主幹事のSBI証券をはじめ、SMBC日興証券や楽天証券などの平幹事ももれなく申し込む予定です。