SOLIZE(5871)IPOのBB(ブックビルディング)が、来週の1月23日からスタートします。
SOLIZE(ソライズ)は3Dプリンターによる試作品の製作や、開発支援領域におけるサービスなどを提供しているエンジニアリングパートナー企業です。
SOLIZEは今年のIPO第一弾ということでも注目されそうですね。
SOLIZE(東証スタンダードIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | SOLIZE |
コード | 5871(サービス業) |
主幹事証券 | 大和証券 |
幹事証券(委託含む) | 野村證券 SMBC日興証券 みずほ証券 SBI証券 マネックス証券 楽天証券 大和コネクト証券 |
上場日 | 2月7日 |
仮条件決定日 | 1月22日(1,380円~1,470円に決定) |
ブックビルディング期間 | 1月23日から1月30日 |
公開価格決定日 | 1月30日(1,470円に決定) |
申込期間 | 1月31日から2月5日まで |
公募 | 995,200株(自己株式の処分) |
売出し | 0株 |
OA | 149,200株 |
吸収金額 | 15.8億円 |
時価総額 | 82.8億円 |
想定価格 | 1,380円→公開価格:1,470円 |
初値価格 | 2,020円 |
SOLIZE(5871)IPOの事業内容
SOLIZEは自社及び海外子会社3社で構成されており、自社グループのエンジニアが顧客企業の製品開発に対し、直接的に製品開発ノウハウ・技術等を提供するデザイン事業と、顧客企業に対して自社グループ所有の3Dプリンター等の設備による試作モデル製作及び最終製品に使用出来る少量多品種製品の製作や3Dプリンターの代理販売・保守サポート等を行うマニュファクチュアリング事業を展開しています。
デザイン事業では、主に自動車業界の開発部門を中心にサービスを提供しており、直接的に顧客企業の製品開発をサポートするエンジニアリングサービスと顧客企業の競争優位性確保を支援するコンサルティングサービスを行っています。
ちなみに、売上の約1/4はホンダ(本田技研工業株式会社)が占めています。
エンジニアリングサービスは、自社グループのエンジニアが保有する製品開発ノウハウやデジタル技術等を顧客企業の開発現場にて直接提供するオンサイト支援(契約形態としては請負契約・準委任契約・派遣契約など)もしくは、顧客企業から依頼を受け取り決めたアウトプット等を提供するオフサイト支援(契約形態としては請負契約・準委任契約など)にて提供しています。
コンサルティングサービスでは、エンジニアリングサービス及びマニュファクチュアリング事業で培ってきたものづくりの開発工程及び各種技術等の知見を活かし、自動車、電気、重工業等の製造業や建設業、さらに金融やサービス業など非製造業までの幅広い顧客に対して、競争優位性を高めることを目的とし、組織横断的な課題解決や技術課題の解決等のコンサルティングを行っています。
また、AI技術を業務に活用した企業パフォーマンスの向上にも取り組んでおり、AI搭載のSaaSプロダクトの提供や、ソフトウエアの導入コンサルティングも行っています。
マニュファクチュアリング事業では、1990年に3Dプリンターを導入し、30年以上にわたり蓄積してきた3Dプリンティングにおける技術とノウハウ、並びに自社で保有する3Dプリンター等の造形設備を活用し、製品開発における評価・検証等に使用される試作部品や、最終製品に使用される量産部品の提供を行っています。
また、3Dプリンターの販売・保守サポート、材料販売、3Dプリンティングにおける長年の経験と実績を活かし、3Dプリンターの新材料の開発、AM(3Dモデルデータを基に材料を結合して造形物を実体化する加工法)技術導入支援サービスも行っています。
IPOによる手取金の使途
- デザイン事業におけるCAD設計やMBDによるシミュレーション等のためのハードウエア及びソフトウエアへの設備投資
- マニュファクチュアリング事業の少量量産設備や技術開発向け設備への投資
- その他工場設備維持や生産能力増強のための設備投資
- 本社の人事システムやサイバーセキュリティ対策等の投資
- 事業規模拡大に向けたデザイン事業の技術社員増員による人件費等増加を賄うための運転資金
SOLIZE(5871)IPOの業績
(※画像クリックで拡大)
SOLIZE(5871)IPOの業績は概ね堅調に推移しているようです。
SOLIZEのIPO評価
SOLIZEは今年のIPO第一弾で、規模(吸収金額15.8億円)もさほど大きくないため、需給面は良好だと思います。
また、売出株ゼロ(OA分除く)の公募株のみで、VCには価格による解除条項なしで180日間のロックアップが掛かっているのもプラス要素です。
エンジニアリングサービスとコンサルティングサービスは目新しさに欠けますが、3Dプリンターを用いた事業に注力していることで関心を集めそうです。
ちなみに、SOLIZEは前身の株式会社インクスの時に民事再生を図っていますが、SOLIZEになってからの業績は堅調に推移しています。
よって、SOLIZEのIPO評価はCが妥当だと考えています。SOLIZE(5871)IPOは公開価格の1.3倍前後で初値形成すると予想しています。
SOLIZE(5871)IPOの初値予想
SOLIZE(5871)IPOの初値予想は、仮条件決定後(1月22日以降)に追記させていただきます。
1,900円 (想定価格比:+430円)
(※大手予想会社の初値予想:2,100円~2,500円)
↓(上場直前の初値予想)
2,000円 (公開価格比:+530円)
(※大手予想会社の初値予想最終版:2,500円)
SOLIZE(5871)IPOのBB(ブックビルディング)スタンス
SOLIZE(5871)IPOのBB(ブックビルディング)は前向きに参加するつもりです。主幹事の大和証券だけでなく、SMBC日興証券やマネックス証券などの平幹事も申し込む予定です。
大和証券 (主幹事) | BB参加 |
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野村證券 | BB参加 |
SMBC日興証券 | BB参加 |
みずほ証券 | BB参加 |
SBI証券 | BB参加 |
マネックス証券 | BB参加 |
楽天証券 | BB参加 |
大和コネクト証券 | BB参加 |
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