Speee(4499)IPOのBB(ブックビルディング)が、今週の6月25日から始まります。Speeeは、もともと4月20日にIPO新規上場する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で上場を中止していたため、規模を縮小して仕切り直しての上場になります。
Speeeは、上場市場もマザーズからジャスダックへ変更していますが、単独上場で前後のIPOとも間隔が空いているため、スケジュール的には悪くないですね。
Speee(東証ジャスダックIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | Speee |
コード | 4499(情報・通信業) |
主幹事証券 | 野村證券 |
幹事証券(委託含む) | SBI証券 みずほ証券 楽天証券 SMBC日興証券 大和証券 マネックス証券 藍澤證券 いちよし証券 |
上場日 | 7月10日 |
仮条件決定日 | 6月23日(2,520円~2,880円に決定) |
ブックビルディング期間 | 6月25日から6月30日まで |
公開価格決定日 | 7月1日(2,880円に決定) |
申込期間 | 7月2日から7月7日まで |
公募 | 855,600株 |
売出し | 120,000株 |
OA | 146,300株 |
吸収金額 | 25.5億円 |
時価総額 | 221.5億円 |
想定価格 | 2,270円→公開価格:2,880円 |
初値価格 | 5,150円 |
Speee(4499)IPOの事業内容
SpeeeはMarTech事業として、「Webアナリティクス(検索エンジン対策コンサル)」「トレーディングデスク(広告運用サポート)」「PAAM(予測分析マーケティング)」「UZOU(ネイティブアド配信プラットフォーム)」を提供しています。
ちなみに、MarTechとはMarketing(マーケティング)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、企業がマーケティング活動にITを取り入れることにより、より効果的なビジネスを展開することを指します。
また、SpeeeはX-Tech事業として、中古不動産売却におけるマッチングサービス「イエウール」と、外壁塗装業者紹介サービス「ヌリカエ」を運営しています。
ちなみに、X-Tech(クロステック)とは既存の業界のビジネスと先進的なテクノロジーを結びつけて生まれた新たな製品やサービスのことを指します。
さらに、SpeeeはData Platform事業として、世界中のデータをブロックチェーン技術によって安全に共有するプラットフォーム「Datachain」の運営も行っています。
SpeeeIPOの事業系統図
(※画像クリックで拡大)
IPOによる手取金の使途
- 既存事業の規模拡大のための開発人員、営業人員及び管理体制強化のための管理人員の採用費及び人件費
- 当社グループの提供するイエウール及びヌリカエについて、認知度向上及び顧客基盤拡大のための広告宣伝費
SpeeeIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
SpeeeIPOの売上は堅調に推移しており、利益もややバラついていますが伸びているので、概ね好調と言えそうです。
SpeeeのIPO評価
Speeeは、前回よりも公募株及び売出株を大幅に減らし(3,222,300株→1,121,900株)、想定価格も2,590円から2,270円に引き下げたため、吸収金額が83.5億円から25.5億円へと縮小された点はプラス要素です。
ただ、上場市場がマザーズからジャスダックスタンダードへと変更になったのは、やや微妙な印象を受けます。
また、事業内容に特段の目新しさは感じませんが、IPOで受けそうなMarTechやX-Techというキーワードで関心を集めるかもしれません。
よって、SpeeeのIPO評価は、C→Bが妥当だと考えています。Speee(4499)IPOは地合いが良ければ、公開価格をやや上回ったところで初値形成すると予想しています。
SpeeeIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
SpeeeIPOのBB(ブックビルディング)は、地合いが良ければ前向きに参加するつもりです。主幹事の野村證券をはじめ、平幹事のSMBC日興証券やマネックス証券などにも申し込もうと考えています。
野村證券 (主幹事) | BB参加 |
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SBI証券 | BB参加 |
みずほ証券 | BB参加 |
楽天証券 | BB参加 |
SMBC日興証券 | BB参加 |
大和証券 | BB参加 |
マネックス証券 | BB参加 |
藍澤證券 | 口座なし |
いちよし証券 | BB参加 |
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