テクニスコ(2962)IPOのBB(ブックビルディング)が、今週の7月7日から開始されます。
テクニスコはヒートシンク製品とガラス製品の製造販売を主な事業として展開しています。
テクニスコは人気化しそうなエコナビスタとの同時上場になるので、注目度はやや低くなりそうです。
テクニスコ(東証スタンダードIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | テクニスコ |
コード | 2962(金属製品) |
主幹事証券 | 野村證券 |
幹事証券(委託含む) | 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 |
上場日 | 7月26日 |
仮条件決定日 | 7月5日(510円~560円に決定) |
ブックビルディング期間 | 7月7日から7月13日 |
公開価格決定日 | 7月14日(560円に決定) |
申込期間 | 7月18日から7月21日まで |
公募 | 2,281,000株 |
売出し | 0株 |
OA | 342,100株 |
吸収金額 | 11.8億円 |
時価総額 | 39.6億円 |
想定価格 | 450円→公開価格:560円 |
初値価格 | 914円 |
テクニスコIPOの事業内容
テクニスコは産業機器市場、自動車市場、光・無線通信市場、ライフサイエンス市場、航空宇宙市場、環境エネルギー市場向けのヒートシンク製品、ガラス製品及びその他の精密加工部品の製造販売を行っています。
ヒートシンク製品とは、電子部品が機能する際に発生する熱を吸収し放熱して、性能低下や故障を防ぐことを目的とした構成部品でり、半導体レーザー向け、パワー半導体向け、MPU向け等の高機能ヒートシンク製品を提供しています。
ガラス製品とは、光透過性、電気的絶縁性、気密性、耐薬品性などの特徴を持つ電子部品用ガラスに、微細な形状加工や金属回路形成加工を行い、電子デバイスと組み合わせることで電子デバイスの機能性を上げる構成部品で、各種センサー向け、モバイル機器向け、バイオ・医療向け等の精密ガラス製品を提供しています。
その他の精密加工部品では、各種金属材料、シリコン材料、窒化アルミニウムや酸化アルミニウムなどのセラミック材料の加工製品、ガラスやセラミック加工用のダイヤモンドツールなどを提供しています。
テクニスコは「切る」「削る」「磨く」「メタライズ」「接合」の加工技術を組み合わせる「クロスエッジ® Technology」で加工を行うことにより、複数工程を1社で行うことで短納期での加工を実現し、コストパフォーマンスの良いサービスを提供しています。
テクニスコの事業系統図
IPOによる手取金の使途
- 当社広島新工場建設のための設備資金
- TECNISCO(SuZhou)CO.,Ltd.への投融資
- TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.への投融資
テクニスコIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
テクニスコIPOの業績はバラついていて、やや不安定な感じですね。テクニスコのIPO評価
テクニスコはエコナビスタとの同時上場になりますが、手頃な価格で規模(吸収金額11.8億円)も小さめなので、需給面は悪くありません。
また、売出株ゼロの公募株のみで、VC(ベンチャーキャピタル)の保有株が見当たらないのもプラス要素です。
ただ、テクニスコの技術力は高そうですが、IPOで人気になりにくい東証スタンダードの金属製品セクターなので、地味な印象は否めません。
よって、テクニスコのIPO評価はCが妥当だと考えています。テクニスコIPOは公開価格を多少上回ったところで初値形成すると予想しています。
テクニスコIPOの初値予想
テクニスコIPOの初値予想は、仮条件決定後(7月5日以降)に追記させていただきます。
730円 (想定価格比:+280円)
(※大手予想会社の初値予想第一弾:600円~700円)
(※大手予想会社の初値予想第二弾:700円~800円)
↓(上場直前の初値予想)
800円 (公開価格比:+240円)
(※大手予想会社の初値予想最終版:960円)
テクニスコIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
テクニスコIPOのBB(ブックビルディング)は、前向きに参加するつもりです。
テクニスコIPOの幹事団は主幹事の野村證券と平幹事の三菱UFJモルガン・スタンレー証券の2社のみなので、両方に申し込む予定です。
野村證券 (主幹事) | BB参加 |
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三菱UFJモルガン・スタンレー証券 | BB参加 |
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