昨年(2019年)の12月に新規上場を延期していたファンペップ(4881)IPOのBB(ブックビルディング)が、来週の12月10日からスタートします。

ファンペップは赤字のバイオベンチャーというだけでなく、IPOラッシュ終盤での3社同時上場になるため、需給面でかなり警戒されそうですね。

ファンペップ

ファンペップ(東証マザーズIPO)のIPO基本情報

銘柄名ファンペップ
コード4881(医薬品)
主幹事証券SBI証券
幹事証券(委託含む)SMBC日興証券
いちよし証券
エース証券
藍澤證券
岩井コスモ証券
東海東京証券
東洋証券
極東証券
水戸証券
SBIネオモバイル証券
ライブスター証券
上場日12月25日
仮条件決定日12月8日(650円~730円に決定)
ブックビルディング期間12月10日から12月16日まで
公開価格決定日12月17日(650円に決定)
申込期間12月18日から12月23日まで
公募2,739,700株
売出し0株
OA410,900株
吸収金額25.8億円
時価総額137.3億円
想定価格820円
(想定仮条件730円~910円の平均価格)
→公開価格:650円
初値価格715円

SBI証券[旧イー・トレード証券]

ファンペップIPOの事業内容

ファンペップは、大阪大学大学院医学系研究科の研究成果である機能性ペプチドの研究開発を進め、医薬品、化粧品及び医療機器等の事業分野で実用化することを主な事業としているバイオベンチャーです。

ちなみに、機能性ペプチドはがんや糖尿病領域の医薬品、血圧降下ペプチド等の特定保健用食品等の食品分野、スキンケアやヘアケア商品として化粧品分野で利用されています。

機能性ペプチドAG30を起源とする皮膚潰瘍治療薬SR-0379は、第Ⅲ相臨床試験準備段階まで進捗しており、今後は抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を創薬活動の強みとして、現在臨床試験段階のFPP003、前臨床段階のFPP004に続く抗体誘導ペプチドの新規開発品を拡充しています。

ファンペップの研究開発パイプライン

ファンペップは、大阪大学の機能性ペプチドの研究成果の中から、実用性の高いプロダクトについて共同研究を行い、医薬品、機能性化粧品及び医療機器として開発し、製薬企業等とのパートナリングにより、ライセンス契約料、ロイヤリティ収入を獲得することで事業を発展させています。

ファンペップIPOのビジネスモデル

ファンペップのビジネスモデル

IPOによる手取金の使途

  1. 運転資金として、機能性ペプチドSR0379、抗体誘導ペプチドFPP003、抗体誘導ペプチドFPP004及び新規開発品の開発費
  2. 抗体誘導ペプチドの新規製剤技術の開発費
  3. 研究費及び研究開発実施のための人件費

ファンペップIPOの業績

ファンペップの業績

(※画像クリックで拡大)

ファンペップIPOの業績は、バイオベンチャーにありがちな連続赤字ですね。

ファンペップのIPO評価

ファンペップは、IPOラッシュ終盤でのSANEI東和ハイシステムとの3社同時上場で、規模(吸収金額25.8億円)もそれなりにあるため、資金分散や買い疲れの影響が気になります。

また、ファンペップはIPOで不人気な赤字のバイオベンチャーということでも警戒されそうです。

よって、ファンペップのIPO評価は、Dが妥当だと考えています。

ファンペップIPOの医薬品は難病や希少疾病の治療薬のみならず、高額化する医療費の削減にもつながるために社会的意義を感じますが、それでも需給面を考えると初値が公開価格を割れる可能性もあると予想しています。

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ファンペップIPOのBB(ブックビルディング)スタンス

ファンペップIPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ見送るつもりです。ただ、主幹事のSBI証券だけはIPOチャレンジポイント狙いで申し込むつもりです。

ファンペップIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
SBI証券 (主幹事)BB参加
SMBC日興証券BB不参加
いちよし証券BB不参加
エース証券口座なし
藍澤證券口座なし
岩井コスモ証券BB不参加
東海東京証券BB不参加
東洋証券ネット口座での取扱いなし
極東証券口座なし
水戸証券口座なし
SBIネオモバイル証券BB不参加

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