ノイルイミューン・バイオテック(4893)IPOのBB(ブックビルディング)が、翌週の6月13日から始まります。

ノイルイミューン・バイオテックは山口大学及び国立がん研究センター発のバイオベンチャーで、CAR-T細胞療法を主軸とするがん免疫療法の開発を行っています。

ノイルイミューン・バイオテックは今年の3月29日に新規上場する予定を中止していたので、仕切り直しての新規上場になります。

ノイルイミューン・バイオテックのIPO評価とBBスタンス

ノイルイミューン・バイオテック(東証グロースIPO)のIPO基本情報

銘柄名ノイルイミューン・バイオテック
コード4893(医薬品)
主幹事証券SMBC日興証券
幹事証券(委託含む)SBI証券
野村證券
みずほ証券
東洋証券
岩井コスモ証券
あかつき証券
丸三証券
極東証券
マネックス証券
岡三証券
岡三オンライン
上場日6月28日
仮条件決定日6月12日(700円~740円に決定)
ブックビルディング期間6月13日から6月16日
公開価格決定日6月19日(740円に決定)
申込期間6月20日から6月23日まで
公募3,623,000株
(国内:1,539,800株→1,019,000株
海外:2,083,200株→2,604,000株)
売出し0株
OA543,400株
吸収金額30億円
(国内:15億円→11.2億円
海外:15億円→18.8億円)
時価総額311.1億円
想定価格720円→公開価格:740円
初値価格695円

SMBC日興証券 オンライントレード

ノイルイミューン・バイオテックIPOの事業内容

ノイルイミューン・バイオテックは自社研究や大学や研究機関との共同研究、また国内外の企業との共同研究開発を通じて、CAR-T細胞療法を主軸とするがん免疫療法に関する技術及びパイプラインの開発を進めています。

本来、免疫システムはウイルスや細菌など、自分自身以外の異物を認識し、排除する働きを有しており、がん細胞を認識し排除する能力もあることが知られています。この能力を回復させたり、増強させたりすることでがんの治療を目指す創薬技術ががん免疫療法です。

がん免疫療法

また、CAR-T細胞療法とはCAR-T細胞の「がん細胞見つけると強く活性化し、がん細胞を攻撃する一方で、がん抗原を持っていない正常細胞は攻撃しない」という特徴を利用し、体外に取り出たT細胞に、がん細胞表面のがん抗原を認識するCAR(キメラ抗原受容体)遺伝子を導入することでCAR-T細胞を作製し、当該CAR-T細胞を大量に増やしてから患者に投与する治療法です。

CAR-T細胞療法

さらに、ノイルイミューン・バイオテックは自社の代表取締役であり山口大学教授の玉田らが開発した「PRIME技術」を応用し、固形がんに対して効果を発揮するPRIME CAR-T細胞療法も開発しています。

PRIME CAR-T細胞療法

ノイルイミューン・バイオテックは自社が主導して創生する「自社創薬」に加えて、PRIME技術を他社にライセンスして医薬品開発を進める「共同パイプライン」の2つの事業モデルを有するハイブリッドビジネスモデルを構築しています。

ノイルイミューン・バイオテックのビジネスモデル

ノイルイミューン・バイオテックの主な開発パイプラインの進捗

ノイルイミューン・バイオテックの開発パイプライン

IPOによる手取金の使途

  1. 自社パイプラインNIB101の開発にかかる開発費
  2. 自社パイプラインNIB104以降の非臨床試験にかかる費用
  3. 新規パイプライン創製及び他家技術、培養技術等にかかる研究費

ノイルイミューン・バイオテックIPOの業績

ノイルイミューン・バイオテックの業績

(※画像クリックで拡大)

ノイルイミューン・バイオテックIPOの業績は、約3カ月前に上場しようとした時と大して変わらず依然として赤字です。

ノイルイミューン・バイオテックのIPO評価

ノイルイミューン・バイオテックは前回と比べて公募株を7,850,000株→3,623,000株へ、OA株を1,177,500株→543,400株へと減らしているため、吸収金額も65億円から30億円へと約半減しています。

しかし、内訳を見ると国内分が628,000株→1,539,800株へと増え、海外分が7,222,000株→2,083,200株へと大きく減っているため、海外での人気がないように見え、規模が小さくなっていても印象はあまりよくありません。

また、ノイルイミューン・バイオテックは人気を集めそうなプロディライトとの同時上場なので、資金分散の影響も気になります。

さらに、ノイルイミューン・バイオテックはIPOで不人気な赤字のバイオベンチャーということでも警戒されそうです。

よって、ノイルイミューン・バイオテックのIPO評価はDが妥当だと考えています。

ノイルイミューン・バイオテックIPOは公開価格を目途に初値形成すると予想していますが、効果価格を割れる可能性もありそうです。

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ノイルイミューン・バイオテックIPOの初値予想

ノイルイミューン・バイオテックIPOの初値予想は、仮条件決定後(6月12日以降)に追記させていただきます。

720円 (想定価格比:±0円)

(※大手予想会社の初値予想:800円~950円)

↓(上場直前の初値予想)

800円 (公開価格比:+60円)

(※大手予想会社の初値予想最終版:900円)

ノイルイミューン・バイオテックIPOのBB(ブックビルディング)スタンス

ノイルイミューン・バイオテックIPOのBB(ブックビルディング)は見送るつもりです。ただし、SBI証券だけはIPOチャレンジポイント狙いで申し込む予定です。

ノイルイミューン・バイオテックIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
SMBC日興証券 (主幹事)BB不参加
SBI証券BB参加
野村證券BB不参加
みずほ証券BB不参加
東洋証券ネット口座での取扱いなし
岩井コスモ証券BB不参加
あかつき証券口座なし
丸三証券口座なし
極東証券口座なし
マネックス証券BB不参加
岡三証券BB不参加
岡三オンラインBB不参加


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