ステムセル研究所(7096)IPOのBB(ブックビルディング)が、翌週の6月9日に始まります。

ステムセル研究所は、再生医療や細胞治療での利用の可能性が注目されているさい帯血を保管する細胞バンク事業を行っている企業です。

ちなみに、ステムセル研究所IPOは昨年(2020年)の4月にコロナショックで新規上場を中止しているので、最近続々と改めてIPO新規上場を果たしている仕切り直し組になります。

ステムセル研究所

ステムセル研究所(東証マザーズIPO)のIPO基本情報

銘柄名ステムセル研究所
コード7096(サービス業)
主幹事証券野村證券
幹事証券(委託含む)三菱UFJモルガン・スタンレー証券
SMBC日興証券
東洋証券
いちよし証券
エース証券
SBI証券
auカブコム証券
SBIネオトレード証券
上場日6月25日
仮条件決定日6月7日(2,540円~2,800円に決定)
ブックビルディング期間6月9日から6月15日
公開価格決定日6月16日(2,800円に決定)
申込期間6月17日から6月22日まで
公募256,200株
売出し574,600株
OA124,600株
吸収金額24.3億円
時価総額130.1億円
想定価格2,540円→公開価格:2,800円
初値価格4,830円

SMBC日興証券 オンライントレード

ステムセル研究所IPOの事業内容

ステムセル研究所は、民間さい帯血バンクのパイオニアとして、さい帯血の分離・保管を行う細胞バンク事業を展開しています。

民間さい帯血バンクでは、本人や家族が将来何らかの治療(主に脳性麻痺や自閉症等への再生医療)に使うことができるようになる可能性を想定し、有償でさい帯血の保管を行っています。

現在、民間さい帯血バンクは厚生労働省へ「臍帯血取扱事業届出」の提出が要請されていて、ステムセル研究所は同届出を行っているバンク(当社含む2社)の中で、9割以上のシェアを有しており、新規保管数シェアは99.9%になっています。

ステムセル研究所の累計保管数の推移

ステムセル研究所の細胞バンク事業は、顧客(妊婦等)よりさい帯血にかかる分離料、検査料、登録料及び細胞保管料を収受するビジネスモデルになっています。

ステムセル研究所IPOの事業系統図

ステムセル研究所の事業系統図

(※画像クリックで拡大)

ちなみに、ステムセル研究所は東証1部の日本トリム(6788)の企業グループに属していて、同社の100%子会社であるトリムメディカルホールディングスが、議決権の89.5%を保有する親会社なので、実質的に親子上場となります。

IPOによる手取金の使途

  1. 細胞保管センターの拡充
  2. 新事業(さい帯(へその緒)保管サービス)の開始に向け、機能拡充を含めた顧客管理ITシステムの導入のための設備資金
  3. 細胞処理・細胞保管センターの新設

ステムセル研究所IPOの業績

ステムセル研究所の業績

(※画像クリックで拡大)

ステムセル研究所IPOは、バイオ関連にしては珍しく黒字で堅調そうですね。

ステムセル研究所のIPO評価

ステムセル研究所は、昨年(2020年)新規上場しようとした時とほぼ同じ公開株数ですが、想定価格が2,020円から2,540円へと高くなっているので、吸収金額も19.3億円から24.3億円へとアップしています。

また、ステムセル研究所はIPOラッシュ終盤での新規上場というだけでなく、大型な日本電解との同時上場なので、買い疲れや資金分散の影響が気になります。

ただ、さい帯血バンク事業は独自性があり、業績も黒字で再生医療というテーマ性もあるため、事業面で注目されると思います。

よって、ステムセル研究所のIPO評価は、Bが妥当だと考えています。ステムセル研究所IPOは、公開価格の1.5倍前後で初値形成すると予想しています。

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ステムセル研究所IPOのBB(ブックビルディング)スタンス

ステムセル研究所IPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ全力で申し込む予定です。主幹事の野村證券を中心に、平幹事のSMBC日興証券SBI証券などもしっかりと申し込むつもりです。

ステムセル研究所IPOのBB(ブックビルディング)スタンス
野村證券 (主幹事)BB参加
三菱UFJモルガン・スタンレー証券BB参加
SMBC日興証券BB参加
東洋証券ネット口座での取扱いなし
いちよし証券BB参加
エース証券口座なし
SBI証券BB参加
auカブコム証券BB参加
SBIネオトレード証券BB参加

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