ヤプリ(4168)IPOのBB(ブックビルディング)が、翌月の12月4日からスタートします。
ヤプリは、クラウド型のアプリ運営プラットフォーム「yappli」を運営していることで関心を集めているようです。
ただ、ヤプリは規模が大きく、同じく大型で話題性も抜群のウェルスナビを含む3社同時上場にもなるので、資金分散や買い疲れの影響が気になりますね。
ヤプリ(東証マザーズIPO)のIPO基本情報
銘柄名 | ヤプリ |
コード | 4168(情報・通信業) |
主幹事証券 | みずほ証券 大和証券 |
幹事証券(委託含む) | 野村證券 SBI証券 マネックス証券 |
上場日 | 12月22日 |
仮条件決定日 | 12月2日(2,960円~3,160円に決定) |
ブックビルディング期間 | 12月4日から12月10日まで |
公開価格決定日 | 12月11日(3,160円に決定) |
申込期間 | 12月14日から12月17日まで |
公募 | 350,000株 |
売出し | 4,495,400株 (国内:1,709,500株 海外:2,785,900株) |
OA | 726,600株 |
吸収金額 | 165億円 |
時価総額 | 345.2億円 |
想定価格 | 2,960円→公開価格:3,160円 |
初値価格 | 5,240円 |
ヤプリIPOの事業内容
ヤプリは、アプリ開発技術がなくてもノーコード(プログラミング不要)でネイティブアプリを開発、運用できるクラウド型のアプリ運営プラットフォーム「yappli」の企画・開発・販売を行っています。
Yappliシステムでは、ノーコードでありながら、プッシュ配信機能、ポイントカード機能、アプリ内課金機能、認証機能など、40以上の充実した機能を搭載しています。
Yappliシステムの契約アプリ件数は2020年9月末時点で527件、累計アプリダウンロード数は約6千5百万ダウンロードと順調に推移しています。
また、月次解約率は2016年12月期より1%未満を継続し、2020年12月期第3四半期累計期間では新型コロナウィルスの影響もある中、0.88%程度に留まっています。
Yappliシステムの強みは、クラウドを経由してノーコードで開発・運用・分析に関わる機能をワンストップで提供する点にあり、顧客企業にアプリ開発技術が無くても、ドラッグ・アンド・ドロップなど直感的な操作で、デザインの設計、変更、機能の登録、プッシュ通知の送信など、iOSとAndroidの2つのネイティブアプリの開発と運用を同時に行うことができます。
ヤプリIPOの事業系統図
IPOによる手取金の使途
- 新規顧客獲得の促進のために要する広告宣伝費
- アプリ運営プラットフォームのサービス拡充及び技術開発のための人件費
ヤプリIPOの業績
(※画像クリックで拡大)
ヤプリIPOの売上は理想的な右肩上がりですが、利益はまだ赤字ですね。
ヤプリのIPO評価
ヤプリは、海外市場(ただし、米国及びカナダを除く。)への販売も予定されているとはいえ、規模(吸収金額165億円)が大きく、VC(ベンチャーキャピタル)の保有株も多いため、需給面に不安があります。
また、ヤプリはウェルスナビとKaizen Platformとの3社同時上場というのも懸念材料です。
しかし、ヤプリのアプリ運営プラットフォーム事業は注目度が高いため、まだまだ赤字ですが、それでも事業面でそれなりの人気を集めそうです。
よって、ヤプリのIPO評価は、Cが妥当だと考えています。ヤプリIPOは、公開価格をある程度上回ったところで初値形成すると予想しています。
ヤプリIPOのBB(ブックビルディング)スタンス
ヤプリIPOのBB(ブックビルディング)は、今のところ前向きに参加する予定です。共同主幹事のみずほ証券と大和証券だけでなく、マネックス証券などの平幹事も申し込むつもりです。
みずほ証券 (主幹事) | BB参加 |
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大和証券 (主幹事) | BB参加 |
野村證券 | BB参加 |
SBI証券 | BB参加 |
マネックス証券 | BB参加 |
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