IPOの魅力は抽選に当選するだけで大きな利益を得られる可能性があることです。

ちなみに、昨年も公開価格が4,510円だったジーデップ・アドバンスは初値売りで61.7万円、公開価格が2,000円だったFusicも初値売りで45.3万円の利益を得ることができました。

しかし、昨年の後半はイグジットIPOが多かったことや新ルールが導入されたこともあり、初値が公開価格を割れるケースがやや目立ちました。

そこで、昨年(2023年)新規上場したIPOの初値売りでの損失額ベスト5をリストアップしてみました。

初値売りでの損失額ベスト5

2023年のIPO初値売りでの損失額ベスト5
順位銘柄コード
銘柄名
上場日
主幹事
市場
規模
公募価格
初値価格
損失額
1位

5589
オートサーバー
9月26日
SBI証券
スタンダード
61.4億円
2,670円
2,280円
-390円
2位

6228
ジェイ・イー・ティ
9月25日
SBI証券
スタンダード
74.5億円
4,630円
4,420円
-210円
3位

9165
クオルテック
7月28日
野村證券
グロース
35.2億円
2,540円
2,336円
-204円
4位

9170
成友興業
10月13日
SBI証券
名証メイン
3.4億円
2,300円
2,116円
-184円
5位

5619
マーソ
12月21日
SBI証券
グロース
20億円
2,260円
2,079円
-181円

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1位のオートサーバーは規模の大きいイグジットIPO、2位のジェイ・イー・ティは規模の大きい再上場IPO、3位のクオルテックはやや規模の大きいイグジットIPO、4位の成友興業は地方市場なので、大型なイグジットIPO、再上場案件、地方市場案件は要注意という結果になっています。

また、SBI証券が主幹事を務めたIPOが4社もランクインしているのも気になります。

ただ、ジェイ・イー・ティと成友興業は上場後に大きく値を上げているので、初値が公開価格を割れたからと言って一概にダメな銘柄とは言えません。

しかし、初値売りで利益を狙う場合は、上記のようなIPOをうまく回避しながら当選を目指したいですね。


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