今月(4月)は、15社がIPO新規上場する予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で地合いが急激に悪化したため、何と14社が上場を中止する事態となりました。

IPO

14社のIPOがひと月の間に上場中止となるのは、BB(ブックビルディング)制度導入では過去最多だそうです。

東証における4月のIPO(新規上場)の中止件数が14件に達した。市場筋によると、ITバブル崩壊後の2001年10月の13社を上回り、ブックビルディング制度導入以降で月間最多となった

新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化や環境変化などを理由に、IPOを中止する企業が3月以降増えている。

ちなみに、IPO新規上場を中止した14社は以下の通りです。

  1. コパ・コーポレーション(7689)主幹事:野村證券

    人気実演販売士が多数在籍していて、テレビショッピングや店頭販売で実演販売を行っている企業です。

  2. アイキューブドシステムズ(4495)主幹事:野村證券

    MDM(Mobile Device Management(モバイルデバイス管理))市場で9年連続シェアNo.1を獲得している「CLOMO」サービスを提供している企業です。

  3. アルマード(4932)主幹事:野村證券

    卵の殻の内側にある薄い膜である卵殻膜を原料とした化粧品やサプリメントなどを販売している企業です。

  4. ロコガイド(4497)主幹事:みずほ証券

    スーパー掲載数No.1で国内最大級のチラシ・買い物情報サービス「トクバイ」を運営している企業です。

  5. コマースOneホールディングス(4496)主幹事:大和証券

    国内中堅・中小ECサイト運営企業向けにECサイト運営を支援するサービスをSaaS形式にて提供するECプラットフォーム事業を展開している企業です。

  6. ステムセル研究所(7096)主幹事:野村證券

    民間さい帯血バンクのパイオニアとして再生医療を目的に、細胞バンク事業(さい帯血保管事業)を行っている企業です。

  7. サイバートラスト(4498)主幹事:みずほ証券

    SSL/TLSサーバー証明書やクライアント証明書をはじめ、ウェブセキュリティサービスや脆弱性診断サービスなど、情報セキュリティサービスを総合的に提供している企業です。

  8. Speee(4499)主幹事:野村證券

    マーケティング活動を支援するMarTech(マーケティング(Marketing)+技術(Technology))事業やX-Tech(クロステック=既存産業に新たな価値や仕組みを提供すること)事業を展開している企業です。

  9. アールプランナー(2983)主幹事:野村證券

    明確なテーマを有する住宅ブランドを複数取り扱う注文住宅事業不動産事業を行っている企業です。

  10. さくらさくプラス(7097)主幹事:SMBC日興証券

    保育所「さくらさくみらい」を中心に保育事業を展開している企業です。

  11. スマート・ソリューション・テクノロジー(6598)主幹事:みずほ証券

    勤怠管理システムの非接触ICカード打刻端末や、Smart端末「ピットタッチシリーズ」の販売を行っている企業です。

  12. SANEI(6230)主幹事:大和証券

    水栓金具、単水栓、湯水混合栓、シャワー、止水栓バルブ、各種継手、配管部品、トイレ用品など、給排水器具等の製造販売を行っている企業です。

  13. ヤマイチエステート(2984)主幹事:大和証券

    ファミリー向けマンションの企画と販売などを行う分譲マンション事業と、住宅用地の仕入と開発や不動産の販売および仲介をする宅地開発・住宅事業を展開している企業です。

  14. GMOフィナンシャルゲート(4051)主幹事:大和証券

    クレジット決済に加えて、各種電子マネーやポイントサービス機能などを搭載したマルチ決済端末などを提供している企業です。

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上記の14社が上場を中止した理由は新型コロナウイルスによる地合いの悪化なので、新型コロナウイルスさえ収まってくれば、年内にも改めて新規上場してくる企業もありそうです。

ただ、上記の14社は地合いが悪いことが分かっていながらも新規承認に踏み切った挙句に上場を中止した企業なので、仕切り直して新規上場してきた時には、やや厳しい目で見てしまいそうですね。

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